Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔、ジャニー喜多川の教えを胸に見せ続ける“周囲の期待を超える姿”

 Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が、この夏ミュージカルに初挑戦する。舞台『ドン・ジュアン』は、ヨーロッパを中心に語り継がれているドン・ジュアン伝説をミュージカル化したもので、カナダ、パリ、韓国でも上演された人気作品。日本でも2016年に宝塚歌劇が上演し、話題を呼んだ作品だ。

 藤ヶ谷が演じるのは、女性たちを魅了してやまないドン・ジュアン。稀代のプレイボーイという役どころに、『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)で鍛え抜いた恋愛力が大いに披露されるのではないだろうか。

 そう、藤ヶ谷という男は、いつだって期待を超える動きをしてきた。メンバーのセルフプロデュースしたシチュエーションが、女性たちによって辛口評価を受けるなか、藤ヶ谷は「キング」の異名を誇るほどに高評価を獲得。相手の出方を見ながらも、自分の意思をハッキリと通す、そんな優しさと男気、そして苦労を見せないスマートな努力が、藤ヶ谷の魅力だ。

 アイドルとして多くのステージや舞台に立ち、バラエティにドラマ、そして近年では、『コルトガバメンツ〜ハジメのハジマリ〜』、『TAKE FIVE』シリーズ、『そして僕は途方に暮れる』など、ジャニーズの脚本・舞台ではない舞台作品にも果敢に挑んできた。キラキラのアイドルとはかけ離れた不器用な若者を見事に演じきり、観客を驚かせたことも。

 だが、そんな藤ヶ谷も今回は初ミュージカルということもあり、かなり苦戦しているようだ。レギュラーラジオ『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』(ニッポン放送)7月20日放送回では、稽古に勤しむ彼の率直な思いが語られた。

 「今は、歌を覚えている段階で、まずそこでつまづいたという話なんですけど。ふだん、音楽に携わってますけど、楽譜を見て歌うってことは、まあないんですよね。だいたい耳コピでわかんないなってところはスタッフさんと話してやるんですけど…まず楽譜と音源だけ送られてきて、もう全然わけわからないっていう(笑)。楽譜読めないんで!」と、楽譜相手に四苦八苦。

 「あーわからないんですよね。何分の何拍子とか。4分音符がどうとか。あの白丸が二拍のばすけど、このなんか“ちょん“って付いてたら三拍とか」と、まるで子どものように純粋な感想を述べていくのが可愛らしい。

 「ミュージカルの歌い方みたいなのあるじゃないですか。タンタンタンの、このタアンのこの、タンでもなくアンでもないところでなんかいうっていう……それがもう……全然できなくて(笑)」と話しながら自分でも吹き出してしまうほど参ってしまっているようだ。

 さらに、今回は物語の舞台がスペインということもあり、今回フラメンコも披露する予定だという。加えて、殺陣の演出もあるようで「良いものになりそうな予感はすごくしてます。ただし、私が足を引っ張らなければ(笑)」と謙虚なコメントを続けた藤ヶ谷。だが、私たちは、知っている。そんなふうに追い込まれながらも、期待以上のステージを見せてくれるのが、ジャニーズイズムだということを。

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