『宇宙』インタビュー

loundraw×HIDEYA KOJIMA、CHRONICLEの成り立ちと“アートの力”を信じた表現方法を語る

「CHRONICLEって何?」という感想が一番嬉しい


――では、お2人がアートの力を実感した思い出を教えてもらうことはできますか?

loundraw:僕は本当に、これまで触れてきたものすべてがそうです。たとえば、僕の場合は今も絵を描いているときに音楽が頭に浮かぶことがありますし、描きながら実際に音楽を聴いていることもありますし。それに、そもそも自分の描いている絵というのは、それまでに触れてきた色んな芸術が自然に反映されているものでもあると思います。

KOJIMA:僕は高校生の頃、音楽に人生を救われた経験があるんですよ。当時の自分は考えようとすればするほどどん底になっていって、音楽を聴いて救われて「自分は音楽を作る仕事に就こう」と決意してからガラッと人生が変わったので「音楽に救われた」という感覚が強くあるんです。そう考えると、CHRONICLEで物語、音楽、映像をあわせた新しい表現方法を通して「音楽で誰かの人生を変えられる活動が出来るかもしれない」と感じられることは、とても嬉しいことだと思います。

――CHRONICLEの活動は、一言では何と表現していいのか分からないものになっていますが、みなさんが信じる「アートの力」を表現したものでもある、ということなんですね。

loundraw:そうですね。CHRONICLEがスタートして、今一番多いのが「これは何なんだろう?」という反応です。出来上がった映像は短編アニメではないですし、楽曲についてもサビだけしか流れないし、「何だろう、これは?」と。でも、それが一番嬉しい感想だったりもするんです。物語でも音楽でも、アニメ映像でも、入口はどこでもいいので、最終的に『CHRONICLE』の物語に入って来てくれたら嬉しいと思っていて。そういう「違和感」を感じてもらえている部分は、僕らとしてもすごく可能性を感じます。

KOJIMA:「3人で作ってみたら自然に違和感が生まれた」ということなので、そういう種類の違和感をこれからも作っていけたら嬉しいです。

loundraw:今の段階で、ここからどんなところにも行ける可能性がありますし、そもそもみんながCHRONICLEの活動をどう思ってくれているのか、この活動がどんなふうに広がっていくのかも、まだ全然予想ができていなくて。でも、それがすごく楽しい部分でもあります。物語の伝え方にしても、アニメ映像や音楽だけではなくて、小説のようなものでも表現できる可能性があるかもしれません。そんなふうに、CHRONICLEの物語を色んな形で広げていきたいと思っているところです。

――現時点で、これからの物語について教えてもらえることはあるんでしょうか?

loundraw:ひとつは、「宇宙」の予告編アニメ映像や楽曲にもヒントが色々と隠されているので、それをじっくり探ってほしいということと、もうひとつは、『CHRONICLE(=年代史/編年史)』という名前の物語なので、これは何も現代だけの物語ではない、ということです。登場人物も今出ている2人だけとは限りません。『CHRONICLE』という大きな物語があって、その中で楽曲やアニメ映像を徐々に制作しているので、今後の展開を楽しみにしていてもらえたら嬉しいです。

――「特にここを見ておくと面白いかもしれない」というポイントはありますか?

loundraw:フラッシュバックのシーンはもちろんですけど、あとは、(一ノ瀬)空がピックを落として、男の子とすれ違うシーンがありますよね? そのシーンですれ違う男の子が誰なのかということも考えておいてもらえると面白いと思います。また、そこで振り返った後に映る看板とか。あとは、ピンボケしていますが、ヒロインの部屋にあるものや校舎の中にも、後のヒントになるものが色々あります。そんなふうに、色々な伏線がすでに詰まっているので、ここから色々と想像してもらえたら、きっと楽しいんじゃないかと思います。CHRONICLEのオフィシャルサイト内の「CONTENTS」でも世界観をより楽しむ仕掛けがありますので見て頂きたいです。

KOJIMA:ローくんの伏線の張り方がとても巧みなので、僕自身も今後の展開がすごく楽しみですし、みなさんにも楽しんでいただけるものになっているんじゃないかと思います。

loundraw:とはいえ、今僕らの中で共有しているのは、今この時点での物語であって、『CHRONICLE』の内容は、みなさんとのかかわり方の中でも変化していくものだと思っています。だからこそ、色んな方に続きを描いてもらいたいです。まずはみなさんの中で想像して楽しんでもらって、いつかその答え合わせができたらいいな、と思っています。

(取材・文=杉山仁/写真=林直幸)

■リリース情報
CHRONICLEデビューシングル『宇宙』
発売:9月4日(水)
<初回生産限定盤A(CD+DVD&トールデジパック)>
価格:¥2,000(税抜)
M1 宇宙
カップリング未定
<初回生産限定盤B(CD+ハンカチ)>
価格:¥2,000(税抜)
M1 宇宙
カップリング未定
 <通常盤(CD)>
価格:¥1,000(税抜)
M1 宇宙
カップリング未定

<対象店舗/特典内容>
・TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く)…CHRONICLE CARD(Type.A)
・全国アニメイト(オンラインショップ含む)…CHRONICLE CARD(Type.B)
・Amazon.co.jp…CHRONICLE CARD(Type.C)
・CHRONICLE 応援店…CHRONICLE CARD(Type.D)

※“CHRONICLE 応援店”対象店舗は追って案内
※CHRONICLE CARDの絵柄は追って案内

※数に限りあり。無くなり次第終了。
※下記店舗以外での配布はなし
※特典絵柄・応援店対象店舗は追って案内

<封入情報>
・「宇宙」購入者応募特典 スペシャルトークイベント応募ハガキ 封入
CHRONICLE「宇宙」発売記念
スペシャルトークイベント招待
日時:2019年10月5日(土)13:30時集合
会場:東京都内某所 ※会場はご当選者のみにご連絡いたします。
当選数:抽選で15組30名様

<対象商品>
2019年9月4日(水)発売 CHRONICLE『宇宙』
・初回生産限定盤A<CD+DVD>(BVCL 990~991)
・初回生産限定盤B<CD+ハンカチ>(BVCL 992~993)
・通常盤[初回仕様]<CDのみ>(BVCL 994)
応募締切日:2019年9月13日(金)当日消印有効

<応募方法>
専用応募ハガキに必要事項を記入。62円分の切手を貼って送付。

<当選の知らせ>
当選者のみ郵送でのお知らせ。※9月20日(金)頃発送予定

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