『ゴールデンジパングソウル』インタビュー

祭nine.が明かす、“祭っ子”への感謝と想い「家族以上な部分もある、熱い仲間」

「最高の武道館だったなって改めて思う」

ーー自分たちの曲を聴いて励まされることってありますか?

頼我:あります! 僕はフェスみたいな戦いの場や、自分を奮い立たせるようなときには、「嗚呼、夢神輿」を聴きます。デビューシングルの1曲目なので、自分の中でも特別な曲ですね。祭nine.の楽曲は夢を描いた歌詞が多いので、それも聴く人の活力になるのかもしれない。

祭nine. (MATSURI NINE.) / 「嗚呼、夢神輿」Music Video(Short Ver.)

天規:僕は自主的にというよりも、友達とか家族とカラオケに行くとなぜか「HARE晴れカーニバル」を入れられることが多くて、結果的によく聴いてますね。で「やめろよ~」とか言いながら、曲が始まったら「〈ハァーヤイサー〉(大声)」の掛け声から参加します。

陸人:ノリノリじゃねーか!

拓也:本人生出演カラオケや。

祭nine. (MATSURI NINE.) / 「HARE晴れカーニバル」Music Video(Short Ver.)

寿希也:僕の友達には「みらい結び」を好きな人が多いんですよ。こないだの武道館にも観に来てくれて「あの曲やるのかな?」って話してたみたいで、さらに自分にとっても大好きな曲になりました。友達もみんな僕らのことをよくチェックしてくれていて、新曲出すとかすごく詳しいんですよ。

拓也:僕は「太陽ZAN-MAI」(メジャーデビューシングル『嗚呼、夢神輿』パターンA盤収録)。フェス好きなので、やっぱり聴いていて盛り上がれる曲でテンションを上げたくて。こないだほかのアーティストさんとラジオの公開収録に出させていただいたときに、男性のお客さんが多かったので盛り上がってくれるか心配だったんですよ。でもこの曲はサビで誰でも真似できるような簡単な振りがあるので、ほかのグループの男性のお客さんもみんな参加してくださって。曲が生む一体感や初めましての人を巻き込む力がある曲なんじゃないかなって感じました。

奏:僕は個人的によく聴くのが「さわらぬ夢に後悔あり」(3rdシングル『がってんShake!』パターンC盤収録)。シンプルに曲調が好きっていうのもあるんですが、SHOCK EYEさんが書いてくださった歌詞がすごく熱くて、ふとした瞬間に聴きたくなります。僕らは祭りをイメージした勢いのある曲が多いんですけど、この曲はかなりニュアンスが違うので、気分を切り替えたいときとかにも聴きますね。あと「ROCK STEADY」(2ndシングル『HARE晴れカーニバル』パターンC盤収録)とか、かっこいい系の曲はもれなく好きです。

陸人:僕は寿希也とかぶっちゃうんですけど「みらい結び」。ほかの曲は広く世の中の方に聴いてほしいんですが、この曲だけは祭っ子に聴いてほしいと思いながらいつも歌っています。

拓也:エモいなあ、理由が。

陸人:このあいだの武道館でも歌ったから思い入れが強いというのもありますが、聴くタイミングによって聞こえ方が変わってくる、噛めば噛むほど味が出る“スルメソング”というイメージです。武道館の前と後でも聴いたときの感情が違いました。これからも大事に歌っていきたいです。

ーーのちのち映像作品にもなるそうですが、その武道館(参考:祭nine.、新時代にてっぺん掴むか 独自性が開花した令和初の武道館公演を振り返る)のことも最後に少し振り返ってもらえたらと。一番印象的だったハイライトシーンを教えてください。

寿希也:自分的なMVPは、頼我の「僕は泣かないよ」って宣言したあと10秒以内に泣いたところ。

拓也:天才子役やで、ホンマ!

寿希也:後ろに先輩や研究生もいる中だったので、涙をこらえるつもりで言ったと思うんですが、感極まってボロボロ泣いたところとかは、みんな「かわいいな」って思ったんじゃないかな。頼我らしかった。

頼我:絶対泣かないつもりだったけど、泣きそうで「ヤバイ」と思って言ったんですけどね。いつの間にか泣いてて自分でもビックリしました。

拓也:でも、逆に伝わったと思うよ。

統威:僕はオープニングのよさこいパートですね。令和になって初めての武道館でのライブ、しかもその幕開けとなる演目にふさわしかったんじゃないかなと。BOYS AND MEN研究生(以下、BMK)やエリア研究生と、みんなで一緒に出たので会場の盛り上がりも大きかったシーンだと思いますし、ロゴがばーんと出て幕が開いたので、“令和、ついに来た!”みたいな興奮がありました。

天規:僕は殺陣ですね。みんなかっこよかったけど、自分が一番かっこよかったと思ってて。アニメとかでもでっかい武器持ってるちっちゃいヤツはだいたい強いんですけど、手にマメができるくらい練習したし、あの日は無敵になれた感じがありました。あと相棒の北川せつら(BMK)もむちゃくちゃ頑張ってくれて、空き時間も二人でずっと練習してたんですよ。

奏:僕も殺陣! 普段のライブでバク転とかバタツイ(バタフライツイスト:扇風機のように体を回転させるアクロバットの蹴り技)をやることはあるんですが、今回初めて武器を持ったままバク転して、最後にバタツイでキメるというのをやったんです。練習やリハでは、なかなかうまくいかなかったのに、本番でスムーズにベストを出せたのがよかったなと思います。

拓也:僕はアンコール一発目のコントです。先輩のBOYS AND MENさんもナゴヤドームでやってましたが、あんな大きな舞台でコントをやるっていうのは、FORTUNE ENTERTAINMENT(所属事務所)ならではやなって思います。コントではいつも僕、女装なんですが、汗だくのまま着替えて出ることが多くて。でも、今回はたまたま出番まで少し時間があったので、メイクさんがグロスとかチークを塗って、かわいく整えてくださったんです。ステージに出たときの「キャー!!!」っていうみんなの声も聞こえて、うれしかったですね。コントから曲へ流れがキレイにつながってオチもしっかりつけられたので、僕らとしても新しい部分を見せられたなって感じています。

陸人:僕は序盤の「HARE晴れカーニバル」に始まって「魁!祭OTOKO」「がってんShake!」と続いた怒涛の“祭ソング”ですね。序盤で全部出し切るくらいのテンションで臨んだんですが、お客さんの歓声も凄まじくて、楽しみにしてる気持ちがお互いに爆発してる感じがあったんですよ。「楽しい気持ちを伝えるのに言葉はいらないんだな」って思って……。パフォーマンスで伝えるのが僕ら、声援で伝えるのが祭っ子で、これが祭nine.のライブのスタイルなんだなって改めて確認できたのがうれしかったです。

頼我:最後にみんなでステージからはけるときに、手をつないで「ありがとうございました!」って笑顔で帰れたのがよかったな。あのときの言葉に表せないキラキラした感じとか、「夢っていいな」って気持ちとか……。祭nine.、祭っ子、関わってくれているスタッフさんとかも含めて、グループって素敵やなって思ったんですよ。エンディングまで先輩や後輩たちもいてくれて、ステージの袖で迎え入れてくれたんですけど、自然に「またここに帰ってこよう、またやれるように頑張ろう」って思えたので。あの瞬間が今の僕らを動かしてくれる原動力になっていると思うし、すごく印象的でした。

ーーライブ前のインタビュー(参考:祭nine.が語る、“令和初の武道館”への熱い思い「みなさんと一緒に日本で一番の祭りを興したい!」)で、“武道館ライブは僕らの挑戦を見せる場”というコメントがあったと思うんですが、いま振り返ってみて、祭nine.らしい挑戦が見せられたと思いますか?

頼我: “次はこうしたいな”っていう反省点はたくさんあったんですが、後悔は全然なかった。そういった意味で成功だったなと思うし、最高の武道館だったなって改めて思っています。

(取材・文=古知屋ジュン/写真=林直幸)

※高崎寿希也の「高」は「ハシゴ高」が正式表記。

■リリース情報
祭nine. 5thシングル『ゴールデンジパングソウル』
発売日:7月17日(水)
価格:【パターンA】1,500円(+税)/CD+DVD
【パターンB】1,000円(+税)/CD
【パターンC】1,000円(+税)/CD
【パターンD】1,000円(+税)/CD

<パターンA収録内容>
【CD】
M1.ゴールデンジパングソウル
M2.豪快エレヴェイション
【DVD】
・「ゴールデンジパングソウル 」Music Video
・「ゴールデンジパングソウル 」メイキング映像

<パターンB収録内容>
【CD】
M1.ゴールデンジパングソウル
M2.豪快エレヴェイション
M3.ゴールデンジパングソウル -Instrumental-
M4.豪快エレヴェイション-Instrumental-

<パターンC収録内容>
【CD】
M1.ゴールデンジパングソウル
M2.まっしぐらLife!
M3. ゴールデンジパングソウル -Instrumental-
M4.まっしぐらLife! -Instrumental-

<パターンD収録内容>
【CD】
M1.ゴールデンジパングソウル
M2.HADAKAN BOYS
M3. ゴールデンジパングソウル -Instrumental-
M4.HADAKAN BOYS -Instrumental-

■イベント情報
『祭nine. 5thシングル「ゴールデンジパングソウル」発売決定記念イベント』
7月18日(木)池袋サンシャインシティ
7月19日(金)茶屋町プラザ
7月21日(日)東京ドームシティラクーア
※終了分は割愛。

■関連リンク
祭nine. オフィシャルサイト
祭nine. レーベルサイト

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