『ゴールデンジパングソウル』インタビュー

祭nine.が明かす、“祭っ子”への感謝と想い「家族以上な部分もある、熱い仲間」

 音楽番組『musicるTV』(テレビ朝日系)の音楽作家発掘企画「トップライナーをさがせ!」から誕生した楽曲を含むニューシングル『ゴールデンジパングソウル』を7月17日にリリースした祭nine.。“和のエッセンス×熱い応援歌”という祭nine.らしさを明示したタイトル曲のほかにも、振り切った音楽性やダンスで魅せる楽曲が満載だ。5月1日に行われた初の日本武道館ライブについても振り返りつつ、彼らの現在の方向性や祭っ子(祭nine.ファン)との関係性についても語ってもらった。(古知屋ジュン)

「ゴールデンジパングソウル」は、“人生の主題歌”

ーー先日の武道館ライブで初披露された「ゴールデンジパングソウル」が早くもシングルでリリースということで。まずはシングル収録の4曲について、メンバーのみなさんに4チームに分かれて語ってもらえればと思います。

寺坂頼我(以下、頼我):じゃあ、いま座ってる順にする?

ーーではあ、タイトル曲の「ゴールデンジパングソウル」については(野々田)奏さん、(神田)陸人さん、浦ぽん(浦上拓也)さん、お願いします。先日リリースイベントを観たのですが、この曲でのお客さんの盛り上がりがすごいですよね。

祭nine.「ゴールデンジパングソウル」Music Video(Short Ver.)

野々田奏(以下、奏):みなさん、もうすでに振りを覚えてくれていて。手を振っておじぎして、“グ~!”のポーズをやれば完成だから、覚えやすいのかもしれないです。初めましての方も、けっこうやってくださって嬉しいです。

ーー振りを見ていて思ったんですが、歌舞伎や能みたいな動きも入れてますよね?

神田陸人(以下、陸人):“日本の文化を大事にしよう”ということで、振付の(渡辺)美津子先生のアイデアで、おじぎで礼節を示したり、伝統芸能っぽい動きも取り入れたりしていますね。

ーー和なサウンドに合わせた動きと、みんなで一緒にできる楽しい動きを組み合わせた感じで。

浦上拓也(以下、拓也):みんなで一緒に踊れるところも、祭nine.の楽曲らしいなと思います。前作のタイトル曲「有超天シューター」はアニメのオープニングテーマだったので、小さい子を中心に幅広い世代の方々に楽しんでもらえるような楽曲でした。今回は「毎日頑張っている方々へ祭nine.らしいエールを送りたい」という想いがこもった、熱い応援歌になっているんじゃないかなと。

浦上拓也

奏:お仕事でも、家事や育児でも、学校の勉強でも、毎日頑張っている方の背中を押せる曲というのをテーマに、作家の岩越涼大さんが作ってくださいました。

陸人:僕的にはこの曲を“人生の主題歌”と呼んでます。いつだかのリリイベのMCで「2曲目の『豪快エレヴェイション』はドラマの主題歌だけど、この曲はみなさん一人ひとりの人生というドラマの主題歌だと思うんです!」って言ったら、お客さんがみんなポカーンとしてました。けど、ああいう雰囲気、嫌いじゃないです!

ーー(笑)。和楽器バンドの神永大輔さんが尺八で参加していますが、“尺八ってこんなにエモい音出せるんだ!?”という驚きがありました。

奏:ホントにかっこいいんですよ! 最初にデモをいただきど、あとから尺八が入ったバージョンを聴いたのですが、僕らも「尺八の音色だけでこんなに雰囲気が変わるんだ!?」って驚きました。

神田陸人

拓也:尺八だけがこの曲の主役じゃないんですが、目立ちすぎず、でもしっかりと存在感を出してくださっているので、いいバランスで曲を盛り上げてくださっているなと。

奏:生演奏でコラボしたら迫力あるだろうな~。

拓也:僕ら、シングルの発売日にSHOCK EYE(湘南乃風)さんやMr.シャチホコさんなど、いろんな方にゲストで来ていただいているので……。

陸人:言霊ってあると思うから「コラボできたらいいな!」って言っておきます。

ーーレコーディングにあたって、プロデューサーのYUMIKO先生からはどんなアドバイスがありましたか?

拓也:YUMIKO先生は、歌う側がイメージしやすい言葉をかけてくださることが多いんですよ。今回は聴く人を励ます感じで「とにかく熱く!(歌って)」と。

陸人:この曲では優しく背中を押すというよりも、僕ららしい熱い叱咤激励をイメージして歌ってほしいと。夢を追う人のお尻にさらに火をつける、みたいな。

奏:僕は喉を閉じて歌っちゃう癖があるので、今回は「喉を開けてより強めな声で歌ってみて」というアドバイスをいただきました。あとで聴き直してみても、迫力がある感じに歌えたのではと思います。

野々田奏

関連記事