ロイ-RöE-『ストロベリーナイト・サーガ』OP曲はなぜ“恐怖”与える? 姫川玲子に向けた独自の視点

 ロイ-RöE-は楽曲制作の際、歌詞から、メロディから、アレンジから、といったことは決めていない。ただ、いつも色や映像が先に"降りてくる"といい、今回の「VIOLATION*」では赤”、生きるか死ぬかくらいの血の色の赤だったという。デジタルがかったロイの声が叫ぶ〈VIOLATION〉というフレーズ、鋭く鳴り響く不協和音的なサウンド……たしかにオープニング映像から流れる楽曲を一度聴くと、どす黒い赤が、血のように流れ落ちるイメージが浮かび、それがドラマに重厚感と奥行きを与えている。

ロイ-RöE-「VIOLATION*」ティザー映像 フジテレビ系ドラマ「ストロベリーナイト・サーガ」オープニングテーマ

 昨年、ロイ-RöE-の1st EP『ウカ*』で初めてプロデュースを担当したゲスの極み乙女。のちゃんMARIは、「芯はしっかりとしながらも、少女のような、大人のようなふわふわとした時期の心を歌う」と評価。「VIOLATION*」では、作曲と編曲はプロデューサーユニット、Face 2 fAKEとのコライトになっており、共作することで無意識で書いていた部分のどこが良くて、何が足りないかに気づくことが出来たと語っている。歌い方にもこだわり、Aメロの重い歌詞が伝わるように、数ある歌い方の中でどの抑揚がいいかを細かくチェック。結局、悲しい歌い方よりは、ちょっと笑ってやってやるくらいのニュアンスで歌ったそうだ。新しい意見を取り入れ、変化を恐れず、進化を続ける過程でこの「VIOLATION*」は誕生した。

 ちなみに、ロイ-RöE-の由来は、メールの返信に入る“Rと“E”であり、インディーズからのリスタートの意味が込められている。また、“RE”にはラテン語で〈〜について〉という意味があり、真ん中の“ö”は“O(オー)”ではなく、歌っていることを表す記号として使われている。ここには“自分についてちゃんと歌っています”という意味合いがある。今回の「VIOLATION*」も、主人公・姫川をロイ-RöE-自身になぞらえて曲を作ったことで、ドラマを盛り上げることに成功したと言えるだろう。

 MPC(サンプラー)やギターを駆使し、たった一人でマルチなステージングを展開するなど、従来のシンガーソングライターの型を払拭するような活動を精力的に行っている彼女。ミステリアスでストイックな雰囲気を持ちつつも、理想の結婚相手はドラゴンボールのベジータ、趣味はお笑い鑑賞といった親近感のわく一面も。歌に限らず、ファッションからアートワークまで、彼女の個性を全方位的に表現した「RöE  World」が展開されていくことに、これからも期待したい。

■深海アオミ
現役医学生・ライター。文系学部卒。一般企業勤務後、医学部医学科に入学。勉強の傍ら、医学からエンタメまで、幅広く執筆中。音楽・ドラマ・お笑いが日々の癒し。医療で身体を、エンタメで心を癒すお手伝いがしたい。Twitter

■リリース情報
1st Digital Single「VIOLATION*」
2019年5月22日(水)

<収録曲>
1. VIOLATION*
WARNER MUSIC JAPAN/unBORDE

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■ドラマ情報
フジテレビ系ドラマ 木曜劇場「ストロベリーナイト・サーガ」
毎週木曜22:00~22:54

■ライブ情報
「GRAND MENU」
日程:2019年6月18日(火)OPEN 18:30 / START 19:00
会場:月見ル君想フ(東京都港区南青山4-9-1 シンプル青山ビルB1)
出演:熊川みゆ、ロイ-RöE-
チケット前売:全自由¥2800(ドリンク代別途¥600)
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■関連リンク
ロイ-RöE- 公式WEBサイト
Official Twitter @RoEstaff
Official Instagram @_roeworld_

(ライブ写真=釘野孝宏)

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