カラオケで選曲に迷ったとき、何を歌うのがベター? ランキングと世代別データをもとに調査

 少し年の離れた人とカラオケに行った時、こんな会話をする人も多いのではないだろうか?

「〇〇さんって、この曲歌えるんですね!」
「そんなに若いのに、このアーティストのこと知ってるんだね!」

 よほどの音楽好きどうしでない限り、身近な人とどういう音楽を聴くかをじっくり話し合うことはあまりない。しかし、その壁を簡単に壊してくれるのがカラオケだ。

 カラオケに行くと、年の離れた先輩が実は自分と同じアーティストのファンであることが判明したり、同じアーティストが好きな後輩が「このアーティストと言えばこの曲ですよね!」と言いながら恐ろしく最近の(自分が知らない)曲を入れて来たり、「そう来たか……」と唸るような出来事も起きる。

 今回は「このアーティスト、実はこういう年齢や性別の方にも人気でした」という意外な結果を、JOYSOUND公式が発表しているデータを元に見ていきたい。

1.人気バンドのうち、10代に歌われている率が高いのは?

 まずは2018年DAMカラオケランキング〔アーティスト部門〕TOP100にランクインしたアーティストのうち、バンド編成のグループを見てみよう。

 さすがカラオケランキングのTOP100に入っているだけあって、知名度が高いバンドが多い。この全21組のアーティストのうち、「10代に歌われている割合が一番高い」アーティストは誰だろうか?

 「『君の名は。』が流行ったからRADWIMPS?」「やっぱりここはミスチルでしょ」等、色々なの意見があると思う。この下に答えを出しておくので、ページをスクロールする前に、ぜひ答えを予想してみて欲しい。

 10代に歌われている割合が最も高かったのは、今年で結成13年となるSEKAI NO OWARI。『紅白』の常連としても知られ、ライブも大人気の彼らだが、皆さんの予想は当たっただろうか?(ちなみに私の予想は1位WANIMA、2位back numberだった……)

 個人的にはこのランキングの中で最も当てるのが難しいのは、2012年に活動を休止したレミオロメンでないかと思う。7年間の休止を超えて、今なお10代に届き続けているレミオロメン。まさに世代を超えて愛されているアーティストだと言えるだろう。

2.男性グループのうち、男性にも歌われている率が高いのは?

 続いてはバンド以外のグループを見てみよう。一般的に「男性グループは女性ファンが、女性グループは男性ファンが多い」とされているポップス界だが、実際カラオケではどうだろうか?

 LINEアンケート公式ブログが発表している人気ランキングTOP10について、それぞれの男女比を出してみたのが以下である。(※表は上から人気順)

 1位は2001年にデビューしたダンス&ボーカルグループのEXILE。他のグループが、7〜8割女性に歌われているのに対し「歌っている人の過半数が男性」という異例の男性グループである。もちろん、歌いやすさの問題もあるはずだが、それでもランクインしたグループの中ではかなり珍しい構成比だと言えるだろう。

 また、僅差で2位につけたのはジャニーズの中でも特に古参のグループ・TOKIO。残念ながら現在は音楽活動休止となっている彼らだが、同性にも支持される曲を多く持つ人気グループであることが伺える。

3. 女性グループのうち、女性にも歌われている率が高いのは?

 続いては、女性グループを見てみよう。こちらも同じくLINEアンケート公式ブログのランキングを参照の上、TOP10に入っている女性グループを調べてみた。

 1位は、今年の『サマーソニック』への出演が決定し、大きく話題となっているK-POPグループ・BLACKPINK。なんとカラオケで歌うファンのうち8割が女性となっており、ぶっちぎって同性からのリクエスト数が多いグループになっている。

 そして、2位につけたのは同じくK-POPグループの少女時代。4位にランクインしたTWICEも含め、韓国ガールズグループは総じて同性からのリクエストが多い結果となっている。乃木坂46、欅坂46といった坂道シリーズが、男性からのリクエストが過半数を占めているのと比べると、両者の方向性の違いが見えるようで面白い。

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