マクドナルドCM曲も提供 マカロニえんぴつが奏でる、キャッチーなバンドサウンドの魅力
それぞれ異なる個性を持つ4人が奏でる楽曲はどれも魅力的だが、入門曲としては「洗濯機と君とラヂオ」、最近の楽曲では「ブルーベリー・ナイツ」を勧めたい。「洗濯機と君とラヂオ」は頭に残るサビを作るのが上手い彼らの特徴がよく表れた一曲だ。ちなみにお笑い芸人・和牛の水田信二も、初期からこの曲を絶賛し、自身のラジオ番組でもオンエアしていた。
一方、「ブルーベリー・ナイツ」はかつての恋人を忘れられない女の子の物語。冒頭の〈傷つかないための気づかないフリばかりだ 信じることは悲しいこと〉という歌詞が胸に刺さる。
また、彼らの楽曲には「ワンドリンク別」「OKKAKE」「トリコになれ」「STAY with ME」など、バンドやそのファン(通称・マカロッカー)のことを歌ったものも多い。
〈永久に定休日なしで愛を売るので〉(「STAY with ME」)、〈聴けば、効くし、来てね?思わず惚れ込んでしまってくれないかな〉(「トリコになれ」)という歌詞の通り、ライブのMCでも「何回でも会いにきてほしい」とマカロッカーへのラブコールを忘れない。彼らのライブはマカロッカーと意思疎通しながら作られ、楽しい雰囲気で溢れている。彼らの音楽に対してまっすぐな姿を生で見た日には、誰もがブレイクを確信することだろう。『マカロックツアーvol.7 ~ライクからラヴへ、恋の直球ド真ん中ストライク初全国ワンマン篇~』、さらには同ツアーの追加公演も控えている。マカロニえんぴつを知らずして今年の音楽シーンは語れない。ぜひ足を運んでみてほしい。
■深海アオミ
現役医学生・ライター。文系学部卒。一般企業勤務後、医学部医学科に入学。勉強の傍ら、医学からエンタメまで、幅広く執筆中。音楽・ドラマ・お笑いが日々の癒し。医療で身体を、エンタメで心を癒すお手伝いがしたい。Twitter