神山羊「YELLOW」3カ月半で1,000万再生突破、話題の新たな才能を紐解く

神山羊名義初となる1stミニアルバムのリリース

 昨年11月、突如にしてシーンにあらわれた神山羊だが、実はもともと有機酸(uki3)名義で数年前からボカロP&トラックメーカーとして活躍していた逸材だ。有機酸時代から「カトラリー」、「quiet room」などフックの強い名曲を残している。

有機酸/ewe「カトラリー」(self cover) MV

 ボカロPながら自身でも歌唱し、時にはボーカロイドをメインで使用しないテクノ調なインスト曲「FALL」を生み出すなど、繊細ながらも幅広い作風によってファンを魅了し続けてきた。

有機酸/ewe「FALL」MV

 音楽家、神山羊(a.k.a 有機酸)のバイオグラフィーを紐解いてみよう。有機酸として、2014年11月12日に投稿した「退紅トレイン」でボカロPデビュー。2017年12月20日に1st アルバム『troy』をリリース。昨年、盟友である須田景凪のライブではベーシストとしてサポート。フランス『Japan Expo』への出演で話題の3人組ユニットkolme「I’m alone - 有機酸Remix」では重厚かつドラマティックな世界観でリミックスを提供。話題のニューカマー、“ずっと真夜中でいいのに。”作品では「君がいて水になる」にて神山羊としてアレンジャー参加。さらに、昨年末紅白歌合戦に出場したDAOKO作品「涙は雨粒」では作編曲を担当し、「24h feat.神山羊」では楽曲提供と歌唱でフィーチャリングとして抜擢されている。来るべき2019年への伏線は、着実に張り巡らされていたのだ。

有機酸/ewe「quiet room」(self cover) MV

 これほどの要注目アーティストながら、神山羊は、これまでCDはもちろん、YouTube動画以外で楽曲配信をしてこなかった。

2019年、音楽シーンの台風の目に

 そんななか、満を持して神山羊名義初となる1stミニアルバム『しあわせなおとな』のリリースが、自身のレーベルe.w.e(イーダブリューイー)より2019年4月3日に決定した。「YELLOW」や「青い棘」を含む全8曲を収録。フィジカルアイテムにこだわり、CD単体商品とは別に“Tシャツ付盤”、“ARTBOOK付盤”をリリースするという丁寧な作品作りが行われている。さらに、初回プレス盤のみ4月28日に開催されるプレミアムワンマンライブ『しあわせなおとなが眠るとき』の先行予約応募券が封入されるという。

 まずは一聴のうえ、多くの音楽ファンと感動を共感、共有したいと願う。必ずや2019年の音楽シーンの台風の目となるであろう圧倒的に新しい才能、神山羊に注目してほしい。

神山羊「しあわせなおとな」特設official siteWEBサイト

■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、ミュージックマガジン、Spotify、LINE MUSIC、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。会員制サイト『BOØWY HUNT』で、関係者によるBOØWY伝説を裏付けるドキュメンタリー「BOØWY STORY ARCHIVE」を連載中。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。
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神山 羊『しあわせなおとな』

■リリース情報
神山 羊 1st ミニアルバム『しあわせなおとな』
2019年4月3日(水)発売
・通常盤 (CD) ¥2,000 +(税)
・初回数量限定「YELLOW」盤 (CD + Tシャツ) ¥5,000 +(税)
・初回数量限定「青い棘」盤 (CD + ARTBOOK) ¥4,500 +(税)
※初回プレス盤のみ、プレミアムワンマンライブ「しあわせなおとなが眠るとき」の先行予約応募券が封入

<CD収録内容>
・YELLOW
・青い棘 他
※全8曲収録予定(順不同)

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