ジャニーズWESTこそ現代に求められるアイドルグループ? “ホメチギリ”ポイントから考える
また、嵐といえば、小瀧望は大野智と「のんちゃん」「おーちゃん」と呼び合い、藤井流星は相葉雅紀の公認“舎弟”として、プライベートでも仲がいい。小瀧も藤井も一見するとシュッとしたクールな高身長イケメンなのだが、小瀧は憧れの人に対して正面からぶつかっていく人懐っこさがあり、藤井はしりとりのスタートを、多くの人が「しりとりの“り”」とするところを、「“しりとりはじめ”の“め”!」というなど独特な天然さでギャップ萌えを呼ぶ。そんなふたりを、大野も相葉も可愛がらずにはいられないようだ。今夜の『ミュージックステーション』にも嵐が登場するため、どんなやりとりが繰り広げられるのか注目したい。
そして、生放送といえば、目が離せないのが濱田崇裕。以前も、音楽番組のライブ中に盛り上がりすぎて高くジャンプした結果、サングラスを落とし、さらに重岡に踏まれて柄が取れてしまうハプニングを引き起こした。そのサングラスを「取れた〜!」と歌の合間にタイミングよく見せるアドリブで、面白おかしくパフォーマンスしていたことを思い出す。ふだんから誰よりも腰が低く、人知れずアクロバットの技を磨き続ける濱田。その身体能力に負けず劣らず、笑いの反射神経もいい。グループとしてもオチを任されることが少なくないが、今やウケてもスベっても面白くなってしまう無敵のムードメーカーだ。生放送ならではの今夜のライブで、またもやミラクルを起こしてくれるのではないか、と期待を膨らませてしまう。
まだまだ褒めて、褒めて、褒めちぎりたいところだが、今回はひとまずこのへんで。ラストにジャニーズWESTというグループの褒めポイントを。それは、小さな努力を重ねる大切さを忘れず、小さな幸せを当たり前と見逃さないところだ。悲しいことは笑い飛ばし、嬉しいことは何倍にもふくらませて周囲に発信していく力。彼らこそ、何かと消耗しやすい現代に求められているアイドルグループなのかもしれない。
(文=佐藤結衣)
※濱田崇裕の「濱」は「まゆはま」が正式表記。