iKON DKからIZ*ONE チェヨン、BTS所属事務所社長まで…JYPは“階段を上がるための登竜門”に?
うまくいくコツは「人柄」?
JYPは表舞台に立つ者だけを輩出しているわけではない。最初にも触れているが、CUBEエンターテインメントを立ち上げたホン・スンソンは初期JYPの共同経営者だった。そして、今や世界のBTSの所属事務所・Big Hitエンターテインメントの社長、パン・シヒョクはJYPのプロデューサーだったことはよく知られている。
どちらもJYPにおいて経営者としての腕を磨き、今の地位を築いてきたのだろう。そういう意味ではJYPは芸能に携わる幅広い分野における人材育成に長けているのかもしれない。今後も“元JYP”の経営者が出てくる可能性はある。
なぜJYPが彼らに選ばれるのか? それは社長であるパク・ジニョンが現役のアーティストであるということは大きいのではないだろうか。彼は今もシンガーソングライターとして韓国芸能界を賑わせている。
そんな彼は以前、JYPに所属するアーティストたちに対して、「良い歌手である前に良い人であって欲しい」「真実、誠実、謙虚」の3つの条件をあげているとテレビ番組で語っていた。つまり、JYPにとっては才能だけでなく「人柄が大事」だというのだ。彼らを育てるパク・ジニョン自身が現役で活躍するからこそ、「才能だけでは上手くいかない」ことを知っているのだろう。韓国の芸能界の波を実際に感じているからこその重みのある言葉だ。
これは筆者の個人的な見解だが、JYP出身者の多くがその過去を公にすることが多いと感じている。それはJYPという会社が彼らにとってはポジティブな思い出となっているからだろう。それはこの会社自身が“ポジティブ”だからかもしれない。
これからも韓国芸能界を目指す多くの才能がJYPのオーディションを受けるはずだ。その中には今後K-POP界を動かしていく“金の卵”が眠っているに違いない。そんな彼らが発掘されるのが楽しみだ。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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