まねきケチャ、今年は多くのチャンスに恵まれる1年に? 篠原葵加入後初となる大舞台を見て

 2018年は、彼女たちにとって激動だった。9月には念願の武道館ライブを成功させたが、これを機に歌の要だったオリジナルメンバー・藤川千愛が卒業。12月に新メンバーの篠原葵が加入し新体制になった。そんな1年を駆け抜け、2019年1月5日、TOKYO DOME CITY HALLにて『TDCでまねきケチャ2019!』を開催。この5人では初となる大舞台を飾った。

 無線制御のペンライトが一斉に色とりどりの灯をともし、ファンのボルテージを高めて幕開け。セットリストもこの熱気に太刀打ちできる構成で、オープニングの「告白のススメ」と「ありよりのあり」は、ファンのコールがほぼ絶えず、キラーチューン「冗談じゃないね」での爆発力につなげた。序盤にも関わらず、場内は熱い。昨年も年明けすぐに同会場でワンマンを行なった彼女たち。あのときとは体制こそ違うものの、会場の熱気は変わらない。さらに「ジャンプ」では深瀬美桜のアクロバットのほか会場全員でのジャンプも決まり、5人の笑顔が弾けた。

 あいだのMCでは篠原が3度目だという自己紹介を披露。ファンのコール内容はモニターに映し出されていたが「みんなもう覚えているのかな?」という宮内凜の声に、「はーい!」の大合唱。パーフェクトなコールでそれを証明してみせた。

 まねきケチャのライブでは、ファンの存在感も強い。“ファン”という大きなくくりで見れば、まねきケチャ6人目のメンバーと言っても過言ではないほどの一体感である。翌日のことなど考えず、彼女たちのパフォーマンスに特大のコールをおくるファンの姿に、メンバーの士気も高まっているように見えた。最新曲「ワンチャンス」初披露前には、5人がファンへサビの振りをレクチャーしたのだが、すんなり覚えステージ初パフォーマンスにインパクトを与える。「一刀両断」のアウトロで「あぁ〜!」と斬られる仕草も、新年早々決まっていた。

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