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androp、“ライブバンド”としての熱量感じたステージ 『angstrom 0.9 pm』最終公演レポ

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 9月4日の千葉LOOKからスタートしたandropの全国ワンマンツアー『one-man live tour 2018″angstrom 0.9 pm”』が11月16日に代官山UNITでファイナルを迎えた。今年4月から6月にかけて行われたアルバム『cocoon』を携えた5年ぶりのホールツアーは、緻密で甘美なサウンドと多彩な音の世界、まばゆい照明の演出による光の世界とで会場をすっぽりと包み込む、魅せるライブだった。アルバムの世界観を具現化する、そのショーアップしたライブとは一転、ライブハウスツアー『angstrom 0.9 pm』は、ライブバンド=andropの高い熱量を手渡ししていくような、エネルギッシュなステージとなった。しかもこのファイナル公演の会場である代官山UNITは、2010年4月にandrop初の単独公演『one-man live  “angstrom 0.1 pm”』を行なった会場で、そのほかにも周年イベントやシングル「Voice」(2013年)のMVでファンとともにライブシーンを撮影した思い出深い場所だ。会場は、観客と、その観客の期待感でパンパンに膨れ上がっていた。

 イントロのリズムに、観客のハンドクラップが重なって多幸感を生み出していく「MirrorDance」、のっけから大きなシンガロングが起きる「Voice」、前田恭介(Ba)のスラップベースで豪快にエンジンをかけ、エッジーなビートとギターリフに乗せて内澤崇仁(Vo/Gt)がまくし立てるように歌う「Sunny day」と、冒頭からテンションをマックスに持っていく流れでライブはスタートした。前のめりなノリの観客も熱いが、ステージ上の4人のアンサンブルもまた相当に熱い。このツアーでは、鍵盤奏者などサポートメンバーを入れず4人だけの音で完結させているが、互いの呼吸を図るように顔を見合わせるそれぞれには自然と笑顔が浮かんでいる。そんなちょっとした表情の変化や、バンドの呼吸感や雰囲気を間近で感じる。それもまた、ライブハウスならではのサウンドエフェクトの1つだ。

伊藤彬彦(Dr)

 会場を1つにするはじまりから、中盤ではandropの真骨頂である変則的なビートやリフ、アルペジオでポリリズム的に編み上げられていく曲を連投して、観客を引き込んでいった。特に初期作『note』(2010年)からの「Merrow」や「Meme」といった繊細なハーモニーが光る曲、伊藤彬彦(Dr)と前田によるビートと佐藤拓也(Gt/Key)のリフがファンキーに絡むエクスペリメンタルな「Sensei」などは、キャリアを重ねてきたからだろうか、そのアンサンブルは絶妙な力加減が効いていて新鮮な輝きも放つ。「Kitakaze san」(アルバム『cocoon』収録)のようなカントリーチューンを、軽やかで遊び心たっぷりに聴かせられる余裕も、今のバンド感があればこそだろう。“ラララ”の大合唱を起こしていく「Ao」や、andropの新たな道を切り開いたドラマ『グッド・ドクター』主題歌「Hikari」へという力強いアンセムも、より晴れやかに響きわたる。

内澤崇仁(Vo/Gt)

      

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