『Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA 『Mutation of POP』』

きゃりーぱみゅぱみゅ、けやき坂46のスペシャルコラボも披露したホットスタッフ40周年イベント初日

 ライブイベント『Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA 『Mutation of POP』』が、日本武道館にて10月26日に開催された。

 同イベントはホットスタッフ・プロモーション設立40周年を記念したもので、3日間にわたってホットスタッフと縁の深いアーティストたちが集結。この日はきゃりーぱみゅぱみゅとけやき坂46が出演し、イベントの初日を大いに盛り上げた。

 会場が暗転し、サイリウムが緑一色に染まる会場に「Overture」の合唱が響く。イベントのトップバッターを飾ったのは、けやき坂46だ。灰色のワンピースに赤いチェック柄のフリルが付いた秋の新衣装で、まずは1曲目「ひらがなで恋したい」を愛らしい仕草盛りだくさんの振り付けで披露。続けて最新曲「ハッピーオーラ」になだれ込み、ひらがなけやきらしい笑顔とポジティブパワーに溢れたパフォーマンスに引っ張られるように、会場のボルテージもどんどん上昇していく。

 キャプテンの佐々木久美が「私たちはみなさんにハッピーを届けられるような楽しいライブにしたいと思っていますので、今日はよろしくお願いします!」と意気込みを語った後は、今までの可愛らしい雰囲気から一転、クールな表情とキレキレのダンスで「こんな整列を誰がさせるのか?」、「未熟な怒り」をパフォーマンス。ひらがなけやきと言えばアイドル然とした楽曲が特徴で、漢字欅とはまた違った魅力を持っているが、グループの芯である“力強さ”は共通して備わっている。

 「今日は特別なステージを用意したので、みなさんでハロウィンを楽しみましょう!」と呼びかけると、ステージ上に巨大なジャック・オー・ランタンが登場。ハロウィンの雰囲気に合わせたトラックが流れ、まるでマイケル・ジャクソンの「スリラー」のようなダンスを繰り広げた後は、「ハロウィンのカボチャが割れた」をメンバー全員で披露した。

 ライブ後半は、2期生の楽曲「半分の記憶」や、佐々木美玲のセンター曲「期待してない自分」といったカッコイイ系のナンバーが続き、「誰よりも高く跳べ!」では観客の大ジャンプで武道館が揺れた。ラストナンバー「NO WAR in the future」でライブを締めると、メンバーたちは満面の笑顔で手を振りながらステージを去って行った。

 続いて、ひときわ派手に輝く照明とピンク色に染まる会場に、“カラス”コスプレ風の奇抜な衣装を纏ったきゃりーぱみゅぱみゅがダンサーと共に現れ、1曲目「音ノ国」でライブがスタート。きゃりーが手に持つサイリウムが緑に変わると客席も緑色に光り、タイミングバッチリの大きな掛け声が響く。間髪入れずに2曲目「にんじゃりばんばん」に突入すると、エキセントリック&ファッショナブル&ポップなきゃりーワールドに観客は一気に惹き込まれていった。

 「武道館にお越しのみなさま、こんにちは。今日はよろしくお願いします」と礼儀正しくお辞儀をした後に「“おぉー”ってやつ、凄いですね……!」と、けやき坂46ファンたちならではのコールや対応力の高さに驚きつつ、嬉しそうな表情を見せるきゃりー。その後も「キミに100パーセント」では「きゃりー!」の掛け声が上がり、「インベーダーインベーダー」ではサビの〈いぇいいぇいいぇい〉でシンガロングが起こるなど、序盤から会場は一体感と熱狂の渦に飲み込まれる。きゃりーもノリノリでステージを歩き回ったり、「センキュ!」と客席に声をかけたりと、全身からキュートな魅力を振り撒きながらライブを進行させていく。

 きゃりーとけやき坂46はこのイベントが初対面だったそうだが、中盤のMCでは「マジでびっくりしたけど、みんなめっちゃ可愛いですね!」「たまに成城石井で可愛い店員さんとか見るけど……あんな可愛い子たち居ないなって思いました」ときゃりーらしい表現で初対面の感想を述べ、客席は温かい笑いに包まれた。その後はハロウィンソング「Crazy Party Night 〜ぱんぷきんの逆襲〜」、「つけまつける」、「ファッションモンスター」といった誰もが知るアッパーチューンをたたみかけ、きゃりーの自由で解放的なステージングに大きな歓声が沸く。「この曲で最後になります、みんなで一緒に盛り上がるよ! 声出していこー!」と呼びかけた後は、ラストナンバー「キズナミ」で一旦ライブの幕が降ろされた。

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