NGT48 研究生インタビュー&『短い夏の、さよなら』先行試写会レポート

 NGT48が、10月3日に4thシングル『世界の人へ』をリリースした。

 発売された4形態の内のひとつ「NGT48 CD盤」には、NGT48 研究生の楽曲「今日は負けでもいい」が収録され、Type-A〜Cの特典DVDには、研究生全員が出演するショートムービー『短い夏の、さよなら』の「-泉 篇-」「-園 篇-」「-文 篇-」がそれぞれ収められている。

 NGT48の研究生は、今年1月開催の『第3回AKB48グループドラフト会議』で指名を受けた5人、4月の最終審査にて選ばれた第2期生オーディションの合格者16人からなる計21人。NGT48のレギュラー番組への出演やファンとの握手会を経て、9月2日、新潟の万代シテイパークで開催したお披露目イベント『NGT48研究生お披露目ライブ ~お待たせしました!私たちも新潟の女です!~』で、正式にファンにお披露目された研究生たちは、9月15日に『世界の人へ』の発売記念イベントで、早くも日本武道館のステージに立った。

NGT48 4thシングル「世界の人へ」 特典映像 研究生ショートムービー 「短い夏の、さよなら」 予告編映像 / NGT48[公式]

 翌日、9月16日にショートムービー『短い夏の、さよなら』の先行試写会が都内で開催されるということで、リアルサウンドでは試写会の前に研究生へのインタビューを行った。ショートムービーで主要キャラを演じたメンバーへの演じた感想や初お披露目と武道館でのステージ、さらには研究生一人ひとりの個性が見えるインタビューとなった。なお、安藤千伽奈、佐藤海里は取材当日劇場公演に出演していたため、他のメンバーに他己紹介してもらっている。なお、2期研究生の16人は、先日の『AKB48グループ第2回ユニットじゃんけん大会』でも、ユニット・2kiとして見事準優勝に輝き、注目を浴びている。試写会のトークショーレポートと合わせて、この機会に研究生21名全員の魅力に深く触れて欲しい。

 高橋七実

 2018年1月に、『第3回AKB48グループ ドラフト会議 候補者オーディション』で指名され、ドラフト3期生としてNGT48に加入した高橋は、5歳の時に幼稚園の先生が流していた『ふたりはプリキュア』の音楽で歌って踊ることが好きになり、アイドルになれたらと思い始めた。『短い夏の、さよなら』では、主人公・佐藤泉の複雑な心境を演じている。「泉が心に抱えている気持ちの表現をすごい考えました。もともとは元気だったはずの泉も、両親の離婚があり、だんだんと人間関係が崩れていって、いろんなことを抱えていきます」。高橋と話していて感じたのは、芯の通った女性だということ。アイドルにかける思いの強さを見た。

對馬優菜子

 對馬は奈良未遥・山口真帆と同じ青森県出身で、山口とは先日開催された『AKB48グループ 第2回ユニットじゃんけん大会』でも2人ユニット・あおもりんごとして出場していた仲だ。「昨日の日本武道館でのリリースイベントで、山口さんと曲中に目が合った時にウインクをしてもらって、一人で盛り上がってました」というほっこりするエピソードも明かしてくれた。メンバーの写真を撮るのが好きな對馬が撮っていて楽しいのは、藤崎未夢。「顔も可愛いし、スタイルも良くて、写真映えするんです」という對馬に、藤崎は「フォトログにモバメ、InstagramとSNSが多く始まって、優菜子がいつも可愛く撮ってくれるので、たくさん載せてもらってます」と嬉しそうに話してくれた。

藤崎未夢

 對馬が撮っていて楽しいメンバーとして挙げた藤崎は、高校でカメラ部に入部している一眼レフの持ち主。「せっかくInstagramが始まったので、一眼レフで撮った写真をこれから載せていけたらなと思っています。人よりは、食べ物とか景色を撮る方が多いです」。『短い夏の、さよなら』では、羽切演じる先輩の渡辺園に思いを寄せる小林文を演じる主要キャストの一人だ。「先輩への思いが恋心なのか、尊敬なのか、難しい役でしたが、羽切瑠菜ちゃんとのキスシーンがあって、そこで初めて恋心に近い方なのかなと思いました。自分とは似ていないという部分で、文は演じていて難しかったです」。ちなみに、自己紹介で自身を「のっぽ」と呼ぶ藤崎は、1期生も合わせてグループの中で最も身長が高い166cm。

安藤千伽奈

 「今日は負けでもいい」のセンターを務める安藤は、取材日にNGT48劇場での公演に出演していたため、同じドラフト研究生の高橋に彼女の印象を聞いた。「あんどぅーはすごく努力家で、一つひとつのことを真剣に見ていて、面倒見もいいので、私はよく頼ってしまいます」。加藤美南をキャプテンにしたチームNIII 3rd Stage『誇りの丘』に2期研究生として最も早く出演した安藤は、「話し相手は冷蔵庫」「祈りはどんな未来もしあわせに変える」といったユニットも担当している。劇場公演における研究生の先導者と言っていいだろう。

佐藤海里

 安藤と同じく、佐藤もまた取材日に劇場公演に出演していたため、研究生で最年長のひとり真下華穂に佐藤の印象を聞いた。「すごく元気が良くて、話してると笑顔になれるようなメンバーです。普段、ダンスの振りや研究生全体のことを話したりします」。NGT48の3rdシングル曲「春はどこから来るのか?」の歌詞〈自分の方が動かなきゃ/欲しいものは手に入らない〉を、今年の世界選抜総選挙アピールコメントで引用していた佐藤は、その言葉を実際に有言実行しているメンバーだ。

大塚七海

 NGT48の活動拠点である新潟県出身の大塚は、劇場のある万代シテイに幼い頃からよく遊びに来ていたのだという。「そういった場所で21人の研究生お披露目ライブができたということは、とても嬉しくて」と話す大塚は、そのお披露目ライブで荻野由佳の衣装を着てパフォーマンスをしたという。「トキ衣装は私たちにとって憧れの衣装で、先輩の衣装をお借りして、ステージでパフォーマンスをさせていただけるのは、すごくありがたいことですし、嬉しかったです」。ちなみに、中村歩加が部長を務めるNGT48らーめん部に加入したばかりの大塚は、担々麺が好きとのこと。

小越春花

 小越、小見山沙空、古舘葵の3人は、NGT48最年少の“中2トリオ”として親しまれている。せっかく中2トリオが揃っていたので、小見山、古舘に小越を他己紹介してもらった。「春花は、天然の可愛さがあるんですよ。今日も、早くから起きてたのに部屋に忘れ物をして、一番準備が遅かったり。でも、努力家でダンスのレッスンで自分ができていない部分をみんなに積極的に聞いたりしていて、そこは春花のいいところです」(小見山)、「ピンクが好きなところが女の子っぽくて、不思議で、見てるだけで面白いです」(古舘)。小越のInstagramには、ぶたが多く登場する。これは、グループ加入前に、SHOWROOMで顔を出さないラジオ配信をしていた際、画面の画像をぶたの画像にしており、ファンに「ごぶたちゃん」として定着したことから。今では、自然とぶたを集めるようになったそうだ。

川越紗彩

 バッチリメイクで取材に臨んでくれた川越は、「ファッション、コスメ、アクセサリー」が好きな研究生のファッションリーダーだ。「よくファッション雑誌も読んでいて、機会があったらモデルの仕事もできたらなって思ってるくらい、ファッションとかアクセサリーとかコスメがとても好きです」。推しメンに大島優子を挙げていることから分かる通りに、小さい頃からアイドルが好きで、AKB48グループに憧れがあったという。NGT48の握手会では、加藤美南、山口真帆に行っていたようだ。「お2人は、Instagramに美容系の投稿をたくさん載せてらっしゃっていて、加藤さんのコスメ動画はファンの頃から見ていて憧れていました。私も2人のように、ファッションやコスメに関することを発信していって、女性からも憧れてもらえるアイドルになりたいです」と話す視線は力強かった。

小見山沙空

 中2トリオの一人、小見山は小学校1年生の頃からテニスに打ち込んでいたスポーツ少女。全国大会に3度出場した経歴を持っている。「沙空は、努力家で心が強いんですよ。同い年ですが、尊敬しています」(小越)、「変な感じがするんですけど、見た目によらず、大人な考えを持っているなと思います」(古舘)。あどけなさが残る小見山だが、真価を発揮した時、最も輝くメンバーのひとりだろう。

曽我部優芽

 「第3回AKB48グループ ドラフト会議」の指名候補者に残ったものの惜しくも落選。その後、NGT48の2期生オーディションを受けて加入という経歴を持つのが、真下華穂と三村妃乃、そして曽我部だ。〈思い通りにはいかないもんだよ/そりゃ時には結果が出ない時もあるさ〉という歌詞から始まる「今日は負けでもいい」は、挫けずにNGT48という夢を掴んだ3人のこれまでと被る楽曲である。「初めて聴いた時に、自分に近いなと思って。聴くたびに心にグッとくるというか、今まで夢を諦めないでよかったと思います」と話す曽我部は、特に〈目指すものがなければ傷つかずに済むから…/やがて大人は未来を見なくなる〉という歌詞がお気に入りだという。「股関節が柔らかいんです」とアピールした曽我部は、急に席を立ち、会議室の床に座って、膝をグニっと逆方向に曲げた。同席していた研究生も初めて見るメンバーが多かったらしく、驚きの声が上がっていたのが印象的だ。

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