RUANN、次代のポップスターの片鱗を見せた一夜 音楽シーンの“今”を感じ取れるステージに

 アーティストには二種類いると思う。

 ひとつは、事務所やレコード会社がしっかりとプロモーションをかけることで、徐々に実力がそれに追い付いていくようにして売れるタイプのアーティスト。もうひとつは、その人そのものがすでに圧倒的な才能を持っていて、それを周囲が上手くサポートすることで一人前に育っていくタイプのアーティスト。

 RUANNは、確実に後者のタイプのアーティストだ。

 大阪府出身、2003年生まれの15歳。とにかく若い。そして日本語はもちろんのこと、英語や韓国語を独学で学び、アコギやピアノも難なくこなす。ギター1本で弾き語るいわゆる「ギタ女」でありながら、彼女はダンスも上手い。歌唱力に至ってはONE OK ROCKのTakaが惚れ込んで自らの公演に招待するほどである。豊かな彼女の素質は、どれを一番に優先すべきか扱いに困るほどだろう。

 彼女のステージは若さとパワーで溢れている。底抜けに明るい性格、たまに出るミスも乗り切れる勢いの良さ、可愛さとクールさが同居した佇まい(「かわいい!」と「かっこいい!」という歓声が何度も上がる)、オーディエンスの視線を釘付けにさせるステージ上での振る舞い、聴く者すべてを惹き付ける歌唱力。そうした姿に、次代のポップスターの片鱗を垣間見た一夜であった。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

■ライブ情報
『RUANN X★mas Eve2 Live 2018』
12月23(日)新宿ReNY
開場16:00/ 開演17:00
チケット:一般¥4,500/小・中・高生¥3,500(別途ドリンク代)

<チケット先行受付>
8月27日(月)10:00〜9月2日(日)23:59
受付はこちら

RUANN(大山琉杏)Twitter

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