けやき坂46、ラストアイドル、原田珠々華……新時代の胎動を感じた『TIF 2018』を振り返る

 世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』が、8月3日から5日までの3日間、お台場・青海周辺エリアにて開催された。

『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』ロゴ

 総勢207組、1,315名のアイドルが出演し、3日間の来場者数は計81,000名を記録。初の3日間開催となった2016年は約75,000名、2017年は約81,000名であることから、アイドルシーンが変わらぬ盛り上がりを見せていることが分かる。初日はけやき坂46、中日はBiSH、そして最終日はHKT48が大トリを務めた。

 坂道シリーズからは唯一の出演となるけやき坂46。昨年は「欅坂46(欅坂46+けやき坂46)」名義だったため、単独としては念願のTIFのステージとなる。グループ加入後、初のTIF出演となる2期生は小坂菜緒をセンターに据えた「半分の記憶」を披露。多くのツアー、ライブを重ねてきた彼女たちは、アルバムリード曲「期待していない自分」でクールなパフォーマンスを、ライブアンセムと化している「誰よりも高く跳べ!」「NO WAR in the future」では、ファンと一体となった“ハッピーオーラ”で、昨年から大きく成長した姿を見せつけた。

 TIFチェアマンである指原莉乃のプロデュースでも知られる=LOVEは、昨年のTIFのHOT STAGEが初のお披露目ステージだった。その時は、AKB48グループや坂道シリーズの楽曲のカバーがメインのセットリストであった。あれから『=LOVE』『僕らの制服クリスマス』『手遅れcaution』と3枚のシングルをリリースした彼女たちは、オリジナル曲でのセットリストとなり、「手遅れcaution」では鬼気迫る表情とダンスパフォーマンスで会場を圧倒。けやき坂46と同じく、昨年からの成長を強く感じさせた瞬間だ。

 AKB48グループからは、STU48も2度目の出演となった。筆者が観た野外ステージSMILE GARDENのパフォーマンスでは、マリンルックを想起させる爽やかな衣装で、「ナギイチ」「ごめんね、SUMMER」「真夏のSounds good!」といったAKB48グループのサマーチューンを披露。=LOVEの真逆とも言えるこのセットリストは、各姉妹グループの劇場をメインとした出張公演でも披露していたセクション。持ち時間が短いながらも、“CGB41”として発表したクリーム玄米ブランのCMでもお馴染みの「夢力」と1stシングル表題曲「暗闇」で、2面性を表現した構成も印象的だった。

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