渋谷すばるが卒業しても7人の関ジャニ∞は生き続ける 『Mステ』『関ジャム』…ラスト出演に寄せて

 音楽への情熱もまた然り。特にバンドスタイルで歌う曲は、渋谷の真骨頂だ。目を見開き、身をよじり、振り絞るように歌を伝える姿は、まさにロック。彼がどれほど情熱を傾けているかは一目瞭然だ。だからこそ、みんな寂しいけれど彼の新たな夢を応援しようと決めたのだ。『スバラジ』の公式HPに“「とりあえず」スバラジは最後です”という言葉があったように、彼と番組を作ってきた誰もが“またいつか一緒に仕事がしたい”と愛情たっぷりに旅立ちを見守っているのが伝わってくる。

 〈かたい絆に 思いをよせて 語り尽くせぬ 青春の日々〉あらためてToshlが歌った「乾杯」に耳を傾けると、渋谷にとって関ジャニ∞は長い長い青春だったのかもしれない。その楽しい日々から抜け出してでも手に入れたい何かが見つかってしまったのだ。それは、関ジャニ∞として磨いてきた音楽の先にあったもの。卒業しても、彼らの中で、そしてファンの中では7人の関ジャニ∞が生き続けるに違いない。人生でいちばん楽しい時期を尋ねられたとき、渋谷は「いつも今」と答えた。今夜のライブが最高に楽しい瞬間になることを願って見届けたい。披露されるのは、〈キミと逢えた“このキセキ”に “この時”にありがとう〉とコミカルに歌う「がむしゃら行進曲」と、バンドスタイルで〈君、行けばこそ道は開く!〉と猛々しく歌う「NOROSHI」。渋谷と関ジャニ∞メンバーが、共にエールを贈り合うそんなステージになることだろう。

(文=佐藤結衣)

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