長渕剛は40年、アレンジにこだわり続けてきたーー“男のロマン”体現する魅力を改めて考察

 今回のMVでも、肉体改造のためにやめたタバコをあえてふかすシーンがあったり、前作『BLACK TRAIN』ではコートを纏いSLにまたがるなど、いわゆる“男のロマン”を体現しているとも言える長渕。冬将軍氏はどう見ているのだろうか。

Don't Think Twice FULL

「長渕さんは、たとえ弱い者でもギターを持って歌を歌えばヒーローになれる、ということを示したような、男なら一度は憧れる存在だと思います。なにより、何事にも全力で取り組んでいることがはっきりと伝わるからこそ支持されているのでしょう。強いメッセージに秘められたものは、“ああしろ、こうしろ”といった強制ではないんです。いつも、“俺はこう思うけど、おまえはどう思う?”という問いかけなんですね。だからファンはそこに全力で応えて行くんです。『スッキリ』でも彼のそんな一面が見られるかもしれません」

 最後に冬将軍氏は、長渕が『ザ・ベストテン』などの音楽番組全盛期にも、いつも通りの弾き語りスタイルにこだわり、手拍子が起こったために、”失恋の歌なので、手拍子はご勘弁願いたい”と、生放送にもかかわらず最初から歌い直したこともあることを教えてくれた。2016年末の『FNS歌謡祭』では、「乾杯」を大胆にアレンジして歌唱したことも記憶に新しい。ゲストやMCを前にしての生歌唱が特徴的な『スッキリ』でも、長渕のこだわりが見える生パフォーマンスに期待したい。

(文=村上夏菜)

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