『欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』レポート(その1)

欅坂46がデビュー2周年ライブで表現した、“ガラスを割る”ということ

“ガラスを割る”ということ

 こうした大役を任された彼女たちは、何の理由もなくただ選ばれたわけではないだろう。たとえば菅井は以前、「このままではいつまでも平手ちゃんにばかり負担がかかってしまうし、グループとしても前に進めないのではないか」とグループの今後に対する懸念をブログに書いていた(菅井 友香 公式ブログ)。また小林は、「私の心の隅には、「人数が少ないと弱い欅坂46」に見られてしまうことが悔しいという気持ちがありました」「人数が少なくても、本当はもっと強いパフォーマンスが出来ると思うんです」と今まで抑えていた胸の内を正直に綴っていた(小林 由依 公式ブログ)。殻を破って新しい一面を見せた=”ガラスを割った”メンバーたちは、実はこうしてグループの現状を変えたいという思いを少しずつ明かしていたメンバーでもあったのだ。彼女たちは、ただガラスを与えられたから割ったのではなく、ガラスを割りたいと思っていたから、割ったのだ。

 アンコールのMCでキャプテンの菅井は「今までの私たちとは違います」と凛々しい口調で宣言した。ほんの数カ月前までそこに立つことすら躊躇っていた彼女たちは、この厳しい3日間を見事に完走していた。最終日にはダブルアンコールでも「ガラスを割れ!」を披露。「ガラスを割れ!」で始まり「ガラスを割れ!」で終えたこの日、会場を後にするファンの満足した表情がとても印象的であった。

「あのメンバーの代理センターが素晴らしかった」
「あのポジションで踊るあのメンバーも見てみたい」

 帰り路、今までなかなか聞かなかったような感想が聞こえてきた。現状を打破してゆくということがどれほど大切なことなのか、彼女たちが身をもって示した一夜であった。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

■『欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE』セットリスト
2018年4月6日(金)〜8日(日)武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
00. Overture
01. ガラスを割れ!
02. 避雷針
03. 君をもう探さない
04. もう森へ帰ろうか?
05. バレエと少年 [上村/尾関/小池/長沢/原田/米谷]
06. 波打ち際を走らないか?[菅井/守屋/渡辺/渡邉]
07. AM1:27 [小池/小林/鈴本/原田]
08. 再生する細胞[今泉]
09. 結局、じゃあねしか言えない[石森/織田/齋藤/佐藤/土生]
10. 100年待てば[長濱]
11. バスルームトラベル[尾関/小池/長濱]
12. 1行だけのエアメール[今泉/小林]
13. ゼンマイ仕掛けの夢[今泉/小林]
14. 月曜日の朝、スカートを切られた
15. エキセントリック
16. 国境のない時代
17. 東京タワーはどこから見える?
18. 危なっかしい計画
19. 風に吹かれても
20. 不協和音
En1. サイレントマジョリティー(6日)
  世界には愛しかない(7日)
  二人セゾン(8日)
En2. 世界には愛しかない(6日)
  二人セゾン(7日)
  サイレントマジョリティー(8日)
23. 太陽は見上げる人を選ばない
WEn. ガラスを割れ!(8日のみ)

 

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