映像作品『DAWN in BUDOKAN』インタビュー
「日本の常識ではないやり方を追求した」 AK-69が語る『DAWN in BUDOKAN』でのこだわり
ライブ中に現れた“乱入者”の正体は……
ーーライブ終盤、2016年に他界した父親に宛てた「Stronger」を歌う前に声を詰まらせる場面がありました。MCでは、この武道館公演を今は亡きお父さんと盟友のTOKONA-Xに捧げると言っていましたが、その思いは果たせましたか?
AK-69:喜んでくれてたんじゃないかと思います。武道館は、本当、親父に見て欲しかったんですよね。今でも親父の最期の場面を思い出すんです。人って時間が経つと、いい意味で記憶が薄れていくものじゃないですか。でも、いまだにその場面が強烈にフラッシュバックして胸が詰まるというか。親父の夢を見て泣きながら起きるときもありますし、そんなに親父のこと好きだったのかな? って。それまでどうでもいいとか言ってたのに(笑)。でも最期に見せた親父の壮絶な姿が自分の中でデカいんでしょうね。こんな強い人だったんだっていう。初めて親父を尊敬した瞬間だったんで。
ーー今回の武道館ライブを通じて伝えたかったことは何ですか?
AK-69:表面的に見てる人にとっては「AKが武道館やったんだ。すげえな。ふーん」で終わると思うんですけど、実はそうじゃないっていうことですね。冒頭に話したように、今回の武道館公演は逆境の中から始まってて。でも挑戦を続けるからこそ、逆境にぶつかるわけだし、たとえ人が無理だと言ったことでも、自分にイメージができて、自分を信じることさえできれば、カタチにできるんだっていう。それは俺がずっと伝えてきたことなんですけど、改めてそれを、ここまで来た今、伝えたかったですね。
ーー本編ラストの「Flying B」の前のMCでも「死に物狂いで生きる姿に答えがある」「諦めるな。絶対負けないでおこう」と言ってますね。
AK-69:そう。Flying Bを立ち上げずに元のままで居たら、その言葉は言えなかったと思うんです。あと、今回のライブは、途中、乱入者が現れる場面があって。その正体はDVDを見ないとわからないようになってるんです。当日起こっていたもうひとつのドラマがライブ映像の各所に差し込まれていて、エンドロールを見ると「あ、そういうことだったのか」って、今回伝えたかったメッセージがわかる仕掛けになってる。
ーーということは、ライブだけをパッケージした映像作品じゃないんですね。ライブ当日、同時に進行していた2つの物語が重なるドキュメンタリーみたいな映像作品になっている。
AK-69:そうなんです。当日のライブに対して「映画を観てるようだった」っていう感想を言ってくれた人もいましたけど、このDVDを見ると、より映画を見終わったあとみたいな気分になってもらえると思います。
2018年はKalassy Nikoffの再始動も
ーー今回の映像作品が2018年1発目のリリースになりますが、今後の動きを教えてください。
AK-69:今年は目白押しですよ。まずはKalassy Nikoffが再始動します。2月もLAに行って2週間くらいスタジオにこもって向こうのプロデューサーと曲を作ってきましたし、上半期は制作に没頭する感じですね。
――LAはKalassy Nikoffのアルバム用ですか?
AK-69:そうです。それが終わったら、他の仕込みも始まりますし、4月から始まるアニメ『蒼天の拳 REGENESIS』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマも担当しますし、今年はAK史上最高に動きます。まだ言えないことだらけですけど(笑)。
――このタイミングでKalassy Nikoffを復活させた理由は?
AK-69:そもそもKalassy Nikoffでデビューして、AK-69を名乗りだして、AKとKalassy Nikoffで1枚ずつ作って、その後はAK-69 a.k.a Kalassy Nikoffっていう長い名前を名乗ってる時代があって。でも、どっちも俺だし、わかりづらいからとりあえず1本にしようと思って、AK-69に統一してたんです。それでしばらくKalassy Nikoffは眠ってたんですけど、ここらで新しいことをやりたいなと思ったときに、Kalassy Nikoffならやれると思って。
――これまではざっくり言うと、歌うときはKalassy Nikoff、ラップするときはAK-69という区分けでしたよね。
AK-69:それをもう完全にKalassy Nikoff名義ではメロディがついてるところしか歌わないってことに徹しようと思ってます。だから、ラップを入れたかったらラッパーをフィーチャリングすることになるかと。
――1曲の中でKalassy NikoffとAK-69が共存しない。
AK-69:結果そういう曲も出てくるかもしれないけど、今のところ俺のイメージにはないですね。Kalassy Nikoffの方は海外のトップライナーが書いた曲を歌ったりとか、曲の作り方も今までと全然変えていこうと思ってますから。日本だけじゃなく、アジアとか海外を意識したアルバムを作ろうと思ってるんです。
――海外では歌えるラッパーがわんさか登場してますからね。
AK-69:そうですね。だから、より海外志向な作品になると思います。韓国のジェイ・パークとか、タイのThaitaniumとか、アジアのラッパーとも繋がりがあるので、そういうラッパーをフィーチャリングしたら、まずはアジアに出て行けるんじゃないかと思うし。そういうところも視野に入れて、今年は面白いことをどんどんやりたいなと思ってます。
(取材・文=猪又孝/写真=石川真魚)
■リリース情報
『DAWN in BUDOKAN』
通常盤DVD 1DISC ¥5,690(税別)
初回盤DVD 2DISCS ¥6,900(税別)※ 初回限定盤パッケージ仕様
初回盤Blu-ray 1DISC ¥7,690(税別)※初回限定盤パッケージ仕様
<収録内容>
・LIVE映像 ※初回盤のみAK-69副音声あり
・DAWN in BUDOKANメイキング映像、DAWN PREMIUM CLUB TOUR 2017メイキング映像
<ライブ映像詳細>(通常盤、初回盤DVD DISC1、初回Bluray共通)
OPENING MOVIE
Dawn
Flying Lady feat. CITY-ACE, HIDE春
ロッカールーム -Go Hard or Go Home- REMIX feat. NORIKIYO
IRON HORSE -No Mark-
Click da trigger feat. G.CUE (Phobia of Thug)
WHO ARE U ? feat. TOKONA-X / DJ RYOW
TOKONA-X Special MIX / DJ RYOW
ビートモクソモネェカラキキナ 2016 REMIX feat. Zeebra & AK-69 / DJ RYOW
We Don't Stop
Streets feat. 2WIN (T-Pablow & YZERR)
Hangover
CHAMPAGNE BOYZ
A Hundred Bottles REMIX feat. DJ TY-KOH, KOWICHI & SOCKS
Rainy days feat. 清木場俊介
With You ~10年、20年経っても~ feat. 清木場俊介
Baby
IT'S OK
Forever Young feat. UVERworld
Stronger
上ヲ向イテ
START IT AGAIN
I Still Shine feat. Che'Nelle
Shatter (DOBERMAN INFINITY × AK-69)
もう1ミリ feat. 般若
KINGPIN
Flying B
<Encore>
THE RED MAGIC
【初回盤DVD DISC 2、初回盤Blu-ray収録】
・DAWN in BUDOKANメイキング映像
・DAWN PREMIUM CLUB TOUR 2017メイキング映像収録
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