PAX JAPONICA GROOVEが体現した、音楽とテクノロジーの“和” 代官山UNIT初ワンマンレポ
本編を締めくくったのは、黒坂のピアノと打ち込みのみで演奏された「Pianophonic」。ダンサブルなビートと切なさを孕んだピアノ、相反するふたつの感情が調和を見せながらクライマックスへと向かっていく感覚は、PAX JAPONICA GROOVEの真骨頂とも言えるだろう。ステージ背面に設置されたLEDライトやレーザー、照明の光が音とシンクロして弾けるように輝き、フロアで踊る観客の笑顔を照らす。PAX JAPONICA GROOVEが掲げた“和”の世界観が、この会場の中で体現されたようなステージだった。
ライブハウスやクラブの垣根を越え、演出面でも新しい体験を追求したPAX JAPONICA GROOVE。今回のライブでは「音楽を視覚的に楽しむ」という試みも実践されていた。インディペンデントだからこそ今回の公演は実現したと黒坂が語っていたように、今は個人の意思があればアイデアひとつで様々なことにチャレンジできる。これからはより一層ライブの多様化が進んでいくのかもしれない。
(取材・文=泉夏音)
■リリース情報
シングル『Stay gold feat.Hiro-a-key』
2月7日より配信サービスで先行配信