新しい地図、配信楽曲「72」の音楽的特徴は? 小西康陽の手腕が光るサウンドや歌詞に注目

 新しい地図の公式HP「ARCHIVE」には、小西や西寺のほかにも、レコーディングメンバーのクレジットがしっかりと記されている。新しい地図に関わる一連のクリエイティブは、すべてクリエイターの名前を残すことが発足時から続けられており、彼らのものづくりに対する姿勢がうかがえる。

「新しい地図の立ち上げ当初、彼らと一緒にものづくりをしたいというクリエイターが数多く集まっていたことに感動しましたね。1年前の彼らの姿からは想像できない、“開放”と“解放”のムードに溢れた活動は、ファンの人々に多くの希望を与えているのではないでしょうか。音楽も『72』の1曲で終わらせてしまうのはもったいない。『72』には窪田晴男さんや福富幸宏さんまで参加していますから。様々なクリエイターと組みながら、今回のような上質な楽曲をぜひこれからも生み出してほしいです」

 配信というスピード感や、YouTubeでのレコーディング風景の公開など、届け方にも“新しい地図らしさ”が取り入れられた『72』のリリース。多くの革命をもたらした2017年を締めくくるクリエイティブが音楽であったことは、新しい地図の存在を象徴すべき一つの出来事でもある。

(文=久蔵千恵)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる