嵐、亀と山P、関ジャニ、キンキ…Mステスーパーライブ出演ジャニーズ10組はどんな1年過ごした?
本日12月22日19時より『ミュージックステーション スーパーライブ2017』(テレビ朝日系)がオンエアされる。ジャニーズからは嵐、亀と山P、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、KinKi Kids、ジャニーズWEST、Sexy Zone、TOKIO、NEWS、Hey! Say! JUMPと10組が出演する予定。2017年の各グループの活躍を振り返りながら、ステージを楽しみに待ちたい。
嵐
今年も嵐は忙しい1年を過ごしていた。櫻井翔はキャスターの活動をキープしながら、新春からドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ系)にも出演。『Are You Happy?』のツアーDVDを振り返ると、メンバーと揃ってリハーサルをする時間がほとんどないほどの過密スケジュール。そんな櫻井を気にかけながらも、メンバーが置き手紙でイジる微笑ましいやりとりが実に嵐らしい。とはいえメンバーも全員、今年は主演作品を発表する充実ぶり。大野智は映画『忍びの国』が公開され、相葉雅紀はドラマ『貴族探偵』(フジテレビ系)、二宮和也は映画『ラストレシピ〜 麒麟の舌の記憶〜』、松本潤は映画『ナラタージュ』と、まさに日本のエンタメを嵐が席巻している。もちろん演技のみならず、アルバム『「untitled」』 では、嵐の持つ音楽的表現力の奥深さにも触れた瞬間だった。挑戦的な楽曲が次々と披露される中でユニット曲という楽しみも見せてくれるファンサービスも忘れない。作品によって様々な表情を魅せる彼らが、今夜歌うのは櫻井翔が校長先生役で奮闘したドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)の主題歌「Doors ~勇気の軌跡~」、『忍びの国』主題歌の「つなぐ」、そして10年間愛され歌い続けられている「Love so sweet」の3曲。主演として数々の現場をリードしている嵐は今、大人の男性としての渋み、色気、頼れるオーラを放ちながら、アイドルとしての愛らしさも兼ね備えた、まさに脂がのっているとき。そんな彼らのバランスの良さを感じさせるラインナップだ。
亀と山P
亀梨和也と山下智久による“亀と山P”は、2005年放送の『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)で主題歌「青春アミーゴ」をリリースして以来12年ぶりに再結成されたスペシャルユニット。ドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)で再共演を果たし、主題歌「背中越しのチャンス」も歌ったことで、ファンを喜ばせた。プライベートでも食事に行ったり、海外に行くなど仲睦まじいエピソードが飛び出す一方で、Jr.時代にはケンカをしていた時期もあったと語られたふたり。時を経て、再びタッグを組むことを自分たちから望んだという。きっと、亀梨はKAT-TUNとして、山下はNEWSからソロへ、それぞれ別の道を歩んできた、今だからこそお互いにリスペクトできる部分が見えたのではないだろうか。この経験はきっとまたソロやグループの活動に還元されることだろう。こうしたグループを超えた関係性が見られるのも、ジャニーズならでは。今後も、柔軟にスペシャルユニットが結成されることを期待している。もちろん、KAT-TUNの再始動も……。
関ジャニ∞
関ジャニ∞は、今年5月に野外ロックフェス『METROPOLITAN ROCK FESTIVAL2017』に出演。ロックファンからもロックバンドとして一目を置かれ、その勢いのまま6月にアルバム『ジャム』をリリースした。レキシ、ニセ明、いしわたり淳治、蔦谷好位置、BEGIN、岡崎体育、UNICORN、水野良樹(いきものがかり)と、錚々たるアーティストから楽曲提供を受け、メンバーの自作曲も収録された聴きどころたっぷりな作品だ。2015年から放送を開始した『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、様々なアーティストたちと共演し、パフォーマンスについて語り合い、セッションを続けてきた彼ら。そこで吸収してきたものが、一気に濃縮還元されたような最高傑作。だが、成長を続ける彼らにとってはひとつの通過点となるだろう。本日披露される「今」は、星野源のライブでおなじみのニセ明が提供したもの。今夜の出演者リストには星野の名前も。何か楽曲に関するコメントがかわされるかどうかも、ひとつの見どころだ。
Kis-My-Ft2
3月にすべてCMソングとなったトリプルA面『INTER (Tonight / 君のいる世界 / SEVEN WISHES)』、6月には藤ヶ谷太輔が出演したドラマ『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)のテーマソング『PICK IT UP』、11月に玉森裕太の主演ドラマ『重要参考人探偵』(テレビ朝日系)の主題歌『赤い果実』と、今年3つのシングルをリリースしたKis-My-Ft2。しかも1月には、千賀健永、宮田俊哉、横尾渉、二階堂高嗣によるユニット“舞祭組”が、初のセルフプロデュースによる4thシングル『道しるべ』を発表し、12月には初のアルバム『舞祭組の、わっ!』をリリースするなど、精力的に活動が目立った。そんな舞祭組の活躍に対して、北山宏光、藤ヶ谷、玉森の通称“ 前列の3人が新ユニット“まえあし from Kis-My-Ft2”を結成して、7月に『ミュージックステーション』に出演したのも、大きな話題に。ジャニーズの中でも、泥臭くバラエティ色の濃い活躍が目立つ彼らだからこそ、クールな楽曲を披露するときのギャップを楽しめる。「PICK IT UP」は今年リリースされた中でも、キメキメのダンスミュージックだ。数々の過酷な企画をくぐり抜けて、チームワークに磨きがかかった彼らの息の合ったパフォーマンスは必見。
KinKi Kids
CDデビュー20周年という大きな節目を迎えたKinKi Kids。20年前の約束を果たすためスタッフ、キャストが再集結して、ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)が制作されるなど、盛大なアニバーサリー企画が目白押しだった2017年。だが、堂本剛が突発性難聴という病に襲われたことが発表され、一時は騒然となった。そんなピンチのときこそ、人間の真価が問われるもの。冷静にKinKi Kidsという存在を見つめたふたりの姿が印象的だった。KinKi Kidsを、そして剛を守るためにひとりで音楽番組に出演した堂本光一。 すると、剛のポジションをTOKIOの長瀬智也や嵐のメンバーがピンチヒッターとして立った。ふたりがいかに仲間から慕われているか、そして改めて光一の隣には剛じゃなければならないかを強く感じる夏だった。連絡先も知らない、プライベートで会うこともない、レコーディングもバラバラに行なう、でも「言葉にしなくても分かり合っている」(光一)と言い切ってしまえる、ふたりの絆を確認する1年だった。そんなアニバーサリーイヤーの締めくくりとなるステージは、デビューシングル「硝子の少年」。まだ完治をしていないという剛の耳が少しずつ良くなることを祈りながら、そして剛を支えるように歌う光一の真なる強さを感じながら聴きたい。