稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による“革命の3日間” 『72時間ホンネテレビ』を振り返る

最後に感じさせられた、彼らの持つ“歌の力”

 72時間、ほぼ不眠不休でカメラの前に立った3人が、クライマックスで見せてくれたのは、72曲のメドレーライブ。星野源の「恋」、欅坂46の「サイレントマジョリティー」、 米米CLUBの「君がいるだけで」、THE BLUE HEARTSの「青空」、斉藤和義「歌うたいのバラッド」など世代を超えたヒットソングを歌い上げる。

 汗だくになり、声も枯れ、まさに疲労困憊。しかし、観覧するファンとハイタッチしたり、肩を組んだりと実に楽しそうに歌う。3人が選曲したという72曲は、いずれも前に前にと進むことを歌う曲ばかり。71曲目に歌われた坂本九の「上を向いて歩こう」では、香取が思わず声を詰まらせるシーンも。すると、ファンが自然と歌い始める。

 「ずっとずっと仲間だから、応援しています」エンディングロールで再び登場した森が3人に伝えた言葉には、新しい地図のファンを示すNAKAMAと同じ“仲間”という言葉が使われていた。この想いは、かつてのメンバーもファンも変わらない。

 72時間の放送を終えてみると、稲垣のブログはアメーバブログの中で3日連続1位を記録し、草なぎのYouTube動画は再生数536万回以上、香取のInstagramはフォロワー数100万人以上、総いいね!数は日本1位に輝いた。そして、番組関連ワードでTwitterのトレンド入りしたのは100以上。なかでも“森くん”というワードが3時間以上も世界1位になった。「“森くん”で獲ったのが1番うれしい」と笑う3人。それは、誰かを喜ばせることが彼らの好きなことであり、骨の髄までエンターテイナーだということを改めて思い知らされる瞬間だった。

 <きみのいちばん好きな瞬間を いまから、アップするよ>小西康陽が作詞作曲した番組のテーマソング「72」が、今も頭の中を流れている。『ホンネテレビ』は終わったが、彼らと遊ぶ楽しい時間はまたアップされる。そして、まだ誰も見たことのない風景へと誘ってくれることだろう。“新しい地図”は開かれたばかりだ。

(文=佐藤結衣/(C)AbemaTV)

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Abemaビデオ『72時間ホンネテレビ』ダイジェスト映像

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