KinKi Kidsが揃ってステージ復帰 音楽とともに欠かせない2人の“掛け合い”に注目

 10月29日、KinKi Kidsが音楽フェス『テレビ朝日 ドリームフェスティバル2017』に出演し、約150日ぶりに2人揃ってのステージが実現した。6月に堂本剛が左耳の突発性難聴を患ったことが発表され、しばらくライブ活動が見送られていたが、今回医師の許可が出たとのこと。回復に向かっているのは喜ばしい限りだ。

 記念すべき復活ライブは、電源を極力使用しないアンプラグドのスタイルで行なわれた。披露されたのは「薔薇と太陽」「Secret Code」「薄荷キャンディー」「もう君以外愛せない」「ボクの背中には羽根がある」「愛されるより 愛したい」「愛のかたまり」「硝子の少年」の計8曲。デビューシングルから、20周年アニバーサリーイヤーシングルまでKinKi Kidsの歩みを振り返る上で欠かせない名曲たち。ごまかしのきかないアコースティックバージョンで歌う彼らを、初めて生で見たという人なら、そのパフォーマンスに魅せられたのではないだろうか。

 だが、もしかしたらKinKi Kidsの音楽以上に、MCのボリュームに圧倒された人もいたかもしれない。他のアーティストたちが次々と楽曲をしていくなか、KinKi Kidsの2人は頻繁にMCをはさみ、小気味よくトークが弾む。「剛くんが突発性難聴になりまして」と堂本光一が話せば、堂本剛が「そうそう、突発性脱腸ね」と切り返す(参考:剛が歌った!KinKi復活 151日ぶり2人でステージ(スポニチアネックス))。まるで夫婦漫才のようなやり取りは、コンサートでは30分以上続くことも珍しくない。ファンにとってはすっかりお馴染みの光景だが、もし今回2人のトークに面食らったという人がいたら、ラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)をぜひチェックしてほしい。

 10月23日放送回では、挨拶もそこそこに“ゴリラとウンチ”の話でスタートする2人。「しかし、このラジオでは、もう本当にゴリラとウンチいっぱいしゃべってますね」(剛)、「数え切れないくらい出てきますね」(光一)と話す通り、2人で盛り上がると10代の男子のようなノリになってしまうのが、KinKi Kidsのラジオなのだ。鳥の話になれば「いいな、あんな飛びながら脱糞! 気持ちいいやろうなー」(光一)、「うん。あー出る出る……あー出た。ファーって飛んでくねんから、すごいよね」(剛)と嬉々として話すのがバカバカしくて、おかしい。

 また、光一の愛犬・パンの話題に移ると、剛がモノマネをしながら「ジャニーさんが“おー、犬だよー、ワンちゃん〜ワンちゃん〜”とか言ってんのが、めっちゃおもろかったけどな」と思い出を紐解き、光一も「“名前何ていうの?”って聞かれたから、パンだよっていったら、“ブレッド、ブレッド!”って言っててたけどね(笑)」と記憶を補い、「フフフ」と笑い合う。ゆるくもテンポの良い掛け合いは、共に過ごした20年以上の長い時間があるからこそ。話せばいつだってその時の2人に戻れるし、話のネタは尽きないのだ。

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