『Shizuka Kudo 30th Anniversary Live 凛』レポート
工藤静香、これまでとこれから示した“31曲” 貫禄と実力を見せたデビュー30周年記念ライブ
ツアーTシャツにGパンといったラフな格好でステージに再び姿を見せた工藤は、「嵐の素顔」でアンコールをスタート。大サビでは、顔の前で手首を縦横に動かすお馴染みの振りを見せ、ファンを喜ばせる。「永遠の防波堤」「Blue Velvet」では、タンバリンを演奏しながら妖艶なオーラを放ち、ファンを魅了した。「『“31”にムーブオン』ということで、あと1曲入れます」、バンドメンバーからキーボードの澤近泰輔を残し、31曲目としてライブの最後を飾ったのは「声を聴かせて」。歌唱後に工藤は、「“傷つくよりもつよく”みんなの声をいつも聞いてます」と話していたが、松井五郎による作詞のこの曲は彼女の思いを代弁しているかの如く、工藤とファンの関係を象徴した楽曲でもある。キーボードの演奏のみで歌われる工藤の歌声は、よりはっきりとそのメッセージを伝えた。
「自分の声と、みんなの声とで思いを伝えたいと思って、最後にこの歌にしました。30年って本当にあっという間のような、とても長かったようにも思います。みなさんのおかげで歌えてます。これからもよろしくお願いします。また会える日を楽しみにしてます!」。工藤の30年はファンとの30年でもある。終演が告げられても鳴り止まない彼女へのコールが、その絆を表しているようだった。華々しい栄光と新たな挑戦を経て、工藤は31年目へと歩みを進める。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■セットリスト
『Shizuka Kudo 30th Anniversary Live 凛』
9月16日(土)Zepp DiverCity (Tokyo)
1.Blue Rose
2.Jaguar Line
3.どうせなら
4.蜜と棘
5.FU-JI-TSU
6.夏がくれたミラクル
7.パッセージ
8.証拠をみせて
9.くちびるから媚薬
10.セレナーデ
11.MUGO・ん…色っぽい
12.群衆
13.黄砂に吹かれて
14.雪・月・花
15.慟哭
16.哀しみのエトランゼ
17.禁断のテレパシー
18.愛が痛い夜
19.震える1秒
20.嵐の夜のセレナーデ
21.かすみ草
22.恋一夜
23.メタモルフォーゼ
24.Junk
25.禁忌と月明かり
26.針
27.鋼の森
EC1.嵐の素顔
EC2.永遠の防波堤
EC3.Blue Velvet
EC4.声を聴かせて
■リリース情報
『凛』
発売日:2017年8月30日(水)
価格:初回盤(CD+2DVD)¥4,630+税
通常盤(CD)¥2,315+税
〈収録内容〉
【CD】
1. 鋼の森
2. かすみ草
3. 蜜と棘
4. Junk
5. ほとり
6. 禁忌と月明かり
7. 針
8. どうせなら
9. Time after time
【DVD】※初回盤のみ
『工藤静香ミュージック・ビデオ集』
DISC1:
1. メタモルフォーゼ
2. Again
3. ぼやぼやできない
4. Please
5. めちゃくちゃに泣いてしまいたい
6. 千流の雫
7. うらはら
8. 声を聴かせて
9. 慟哭
10. わたしはナイフ
11. あなたしかいないでしょ
12. Blue Rose
13. Jaguar Line
14. naked love
15. 夢
16. Ice Rain
17. Moon Water
18. さぎ草
19. 7
DISC.2:
1. 蝶
2. 優
3. 激情
4. Blue Velvet
5. カーマスートラの伝説
6. 雪・月・花
7. きらら
8. 一瞬
9. Blue Zone
10. Lotus~生まれし花~
11. 心のチカラ
12. Clavis-鍵-
13. 雨夜の月に
14. NIGHT WING
15. 雪傘
『Special Movie(新曲ミュージック・ビデオ収録)』
1. 鋼の森
2. かすみ草
3. 禁忌と月明かり
工藤静香オフィシャルサイト
工藤静香オフィシャルInstagram
※記事初出時、一部表記に誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。