MIYAVI、KREVA&三浦大知と迎えた15周年ツアーファイナル 「変わらず突き進んでいくだけ」
今年デビュー15周年を迎えるMIYAVIが、『NTT DOCOMO presents MIYAVI 15th Anniversary Live ”NEO TOKYO 15”』と題して都内で15公演の対バンライブを開催した。同ツアーでMIYAVIは、THE ORAL CIGARETTESからゆるめるモ!、ちゃんみなまで、ジャンルの枠を超えて様々なアーティストと共演。ファイナル公演に当たる6月29日の新木場STUDIO COAST公演には過去にも2013年の『QUINCY JONES The 80th Celebration Live in JAPAN』や2016年に放送された『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)などで共演経験のある三浦大知を迎えた。
フロアの歓声に応えるように、まずは4人のダンサーとともに三浦大知が登場。「I'm On Fire」でダンサーとの息のあったパフォーマンスを見せ会場を熱くすると、<it’s a party over here>とパーティーの始まりを予感させる「Right Now」へ。軽やかなステップでステージを所狭しと駆け回る。「ジャンル、ファンの壁を取っ払って、最高の“FEVER”を」と言うと、アカペラから始まる「FEVER」ではキレのあるターンを披露しつつ、<今夜は君と楽しみたい>と歌い、セクシーな一面を見せた。
そっと呟くように歌う「Look what you did」では細かくも大胆なステップを踏み、ダンサーとの一体感を感じさせた。そして「清涼剤的な、バラード的な曲も1曲」と、三浦の歌唱力の高さを示すようなバラード「ふれあうだけで」を歌唱。その後観客とともに手を左右に振り、楽しげな表情でお祭り感のある「Rise Up」、一転してクールな印象の「EXCITE」を披露し、激しいパフォーマンスで魅せる「(RE)PLAY」で締めくくった。一部の隙もないダンスにも関わらず、最後まで息を切らすことなくむしろ楽しげな表情を見せていた三浦。踊ること、歌うことへの熱い思いが伝わるステージだった。
続くMIYAVIの出演前には「MIYAVI NEO TOKYOアプリ」の起動を促すアナウンスが。同アプリは音に反応し、スマートフォンの画面が光ったり振動したりするもので、MIYAVIの出演前に楽曲が流れると15年の活動を振り返る映像が画面に映し出され、会場は歓声に包まれた。ステージに登場したMIYAVIは「WHAT'S MY NAME?」で激しくギターをかき鳴らしながら飛び跳ね、全身を使って“音”を表現していく。悲鳴にも似たフロアの声を背中に一身に浴びる姿はまさしく“サムライ・ギタリスト”だった。
ギターの美しい高音が響く「So on it」、ハンドマイクでステージを煽る「IN CROWD」、「Fire Bird」と次々に披露。MIYAVIは15公演を振り返り、「長いようで、長いようで、長かった!」と言いながらも「毎晩燃え尽きてた」と全力のパフォーマンスを語った。
そしてスラップ奏法が光る「Universe」、BOBO(Dr)とヒリヒリするような緊張感ある演奏を見せた「Futuristic Love」へ。さらに「STRONG」ではスペシャルゲストとしてKREVAを呼び込んだ。ラップとギターという一見すると異種格闘技戦のようなセッションだが、不思議と心地よさすら感じた。ジャンルを飛び越え、活躍するアーティストと対バンしてきたMIYAVIだからこそできるパフォーマンスだった。
後半では観客とのコール&レスポンスやシンガロングを楽しみながら、“歌”を聴かせる場面も多かった。「Cry Like This」では観客が色が変化するスマートフォンの画面をかざし、手を横に振ると圧巻の光景に。“みんな一つに”、という思いがこもった「The Others」をエモーショナルに歌い、「Horizon」で本編は幕を閉じた。