超特急「超ネバギバDANCE」に込められたメッセージとは? 既発曲の動き取り入れたダンスに注目
振付以外では、同曲のMVに各メンバーのソロパートがふんだんに織り込まれているのもポイントだ。タクヤやユースケはグループ加入前にダンスを経験しておらず、初期には戸惑いや焦りもあったという点を鑑みると、2人が見せる楽しげな表情や身に付けたテクニックを詰め込んだソロパートはとても感慨深い。
超特急はこれまで、シングル表題曲のパフォーマンスにおいてセンターとなるメンバーを設けてきたが、この曲には具体的なセンターはいないという。ここ最近はタクヤがドラマ『兄に愛されすぎて困ってます』(日本テレビ系)に出演するなど、メンバーそれぞれが映画やドラマ、バラエティ番組などへ進出しているが、そういった個人活動の成果がこの曲に集約されているとも言えるだろう。
1~7号車を意味するプレートをあしらったコスチュームで、“お山”=シーンのトップを目指して踊る超特急。彼らがテーマにしてきた“ダサカッコいい”見せ方を逆手に取ったインパクト系ダンスに世間がどう反応するのか、注目していきたい。
■古知屋ジュン
沖縄県出身。歌って踊るアーティストをリスペクトするライター/編集者。『ヘドバン』編集参加のほか、『月刊ローチケHMV』『エキサイトBit』などで音楽/舞台/アートなど幅広い分野について執筆中。