映画『SING/シング』注目すべきキャストは? MISIAや大橋卓弥に匹敵する3人のキーボイス

 映画『SING/シング』の上映が、3月17日より字幕版と日本語吹き替え版でスタートした。同作は、タイトルに含まれている通り、“歌(SING=歌う)”を軸とした作品。およそ60曲以上もの楽曲が劇中で使用され、声優や歌手として活躍する水樹奈々や宮野 真守からシンガーソングライターの河口恭吾、ラッパーのMC☆ニガリa.k.a赤い稲妻など、様々な分野で活躍するキャストが参加することで話題を集めている。

『SING/シング』吹替版特別予告 90秒

 吹き替え版に出演する声優陣の中で、公開前から話題に上がっていたのが、歌手のMISIAと大橋卓弥(スキマスイッチ)。MISIAは物語のキーパーソンのひとり、ゾウのミーナ役として、芯の通った迫力のある歌唱で感動を巻き起こす。また、大橋は、演じている“ゴリラ”というキャラクターと発せられる大橋の繊細な歌声とのギャップや、セリフのシーンにも澄んだ声が印象深く聞こえ、歌ではない部分でも面白みを与えてくれる。

 2人は劇中で、大橋が歌うサム・スミスの「Stay With Me」、ジョン・レジェンドの「All of Me」など落ち着いた曲調で最大限に歌声を響かせるような曲と、MISIAが歌うスティーヴィー・ワンダーの「Don't You Worry 'bout A Thing」といった明るく賑やかなイメージの楽曲など、異なる雰囲気の楽曲を幾つか披露する。それぞれの楽曲のイメージに寄せた歌声を楽しめるのも見どころのひとつだ。

 また、本作で注目したい歌声の持ち主3人をピックアップしたい。

 

 ブタのロジータ役を務める坂本真綾は、劇中でKaty Perry「Firework」、テイラー・スウィフト「Shake It Off」を披露する。同作は、日本公開版のみ劇中曲も日本語詞のアレンジが施され、いしわたり淳治がその歌詞を手掛けた。しかし、他のキャラクターたちがメインの曲を日本語詞で歌うなか、坂本が劇中で歌唱する曲はほとんどが英詞のままなのが印象的だ。普段から英詞の楽曲を数多く歌唱している坂本とロジータが歌う楽曲との相性の良さが感じられた。同作を観ていて、最も印象深く残っているのが、坂本が楚々とした歌声で「Shake It Off」を歌ったロジータ(&グンター)のステージだった。

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