『BOYS AND MEN LIVE 2017 in 武道館 One for All, All for One』
BOYS AND MENがまた一つ叶えた“夢” ボイメン流エンターテインメント詰め込んだ初武道館公演
「夢は諦めなければ必ず叶う」ーーこの言葉を掲げ、名古屋を拠点に活動を続けてきたBOYS AND MEN。彼らが1月7日、初の武道館公演『BOYS AND MEN LIVE 2017 in 武道館 One for All, All for One』を行い、また一つその夢を叶えた。
東海地方出身・在住のメンバーによって2010年に結成されたBOYS AND MEN(通称:ボイメン)。トレードマークの学ランに身を包み、男気溢れるパフォーマンスを披露するエンターテインメント集団だ。路上でのチラシ配りやライブなどの地道な活動を経て、東海地方で絶大な人気と知名度を獲得、いまやテレビやラジオのレギュラーを10本以上抱えているという。歌、ダンス、芝居を軸に、メンバー個人も俳優やタレントとしてマルチに活動中だ。今回の武道館公演は、そんな彼らの魅力が余すことなく表現された“ボイメンワールド”と呼ぶに相応しいものだった。
まず、ライブは挨拶代わりのコントからスタート。ボイメンのライブ直前に、メンバーの小林豊がいなくなってしまったという設定だ。刑事役に扮した水野勝と辻本達規がメンバー達に聞き込みを行うというスタイルで、それぞれの個性が紹介されていく。ボイメン初心者もメンバーのキャラクターや関係性を理解することができ、彼らとの距離をグッと縮める心憎い演出だ。オチは、小林がメンバーの気持ちを引き締めるため失踪を自作自演したというものだったが、名実ともにこのコントで気を引き締め直したメンバーは、いよいよパフォーマンスの披露へ。
1曲目を飾ったのは、12月14日にリリースしたニューアルバム『威風堂々〜B.M.C.A.〜』より「男は歌舞いて花となれ」。和傘や扇子を使ったパフォーマンスは、今回が初披露とのこと。10人はステージ全体を縦横に駆け回る。力強さと繊細さを兼ね備えた振り付けと目まぐるしく変化するフォーメーションは、彼らのパフォーマンスの見どころだ。
「グッジョブムチューマン」ではマイクスタンドを使って全身で激しいダンスを踊り、自己紹介ソング「Fight&Fire」では会場中央まで伸びた花道に沿って並び、交代で前に出てソロパートを歌唱。名古屋名物が歌詞に盛り込まれたナンバー「なごやめしのうた」ではキュートな曲に合わせたかわいらしいパフォーマンスを見せる。同曲ではボイメンの弟分グループ・BOYS AND MEN 研究生もチアリーダー姿で登場し、会場を盛り上げた。そういったコミカルな一面を見せたかと思うと、「ARC of Smile!」のようなポジティブなメッセージソングでは、会場の隅々に目線を配り、一人一人に語りかけるように歌う。そして、「Wanna be!」や「チョコレートプリンス」といった王道アイドル路線の楽曲では、キラキラした甘い世界へ誘った。「雫」や「BOYMEN NINJA」では殺陣や忍者アクション、アクロバットを取り入れた迫力あるパフォーマンスを披露。賑やかなお祭りムードだけでなく、楽曲の世界観を忠実に見せることができる表現力の幅。これもマルチな活動を続けてきた彼らの強みだろう。
終盤、白い学ランに着替えて歌った「One For All, All For One〜夢は叶えるもの〜」。今回の公演タイトルにも冠されたこの曲は、結成からおよそ7年、さまざまな苦難を乗り越えてきた彼らの歩みを歌ったもの。同曲中には感極まって涙を見せるメンバーの姿も。そして、お互いを鼓舞する掛け声が漏れ聞こえる中始まった「YAMATO☆Dancing」。ボイメンらしい力強いパフォーマンスで本編ラストを飾った。