舞祭組、新曲「道しるべ」はなぜ多くの人の心を打つのか 中居正広とメンバーを結ぶ熱い関係性

 1月4日、Kis-My-Ft2の派生ユニットである舞祭組が、待望の4thシングル『道しるべ』をリリースした。1年10カ月ぶりの新曲は、横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永の4人が作詞・作曲を手がけた初のバラード曲。これまで中居正広のプロデュースによって楽曲を発表してきた舞祭組が、自分たちで作り上げた曲のテーマは「“大切な人”への愛や感謝」だった。歌詞に中居を彷彿とさせるワードが散りばめられていることから、大切な人=中居なのではないかと、注目を集めている。そこで、今回改めて舞祭組と中居の関係性について、芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。

「舞祭組の4人と中居さんの関係性は、実にドラマチックですよね。この感じは、スポ根マンガを地で見ているような感覚に近いと思いました。舞祭組は、挫折を繰り返しながら不屈の精神で努力し続ける主人公。中居さんは、叱咤激励しながら厳しくも温かい指導者。そして、どんなときも主人公に理解を示すヒロインがファンの方々。今回の新曲についても、ファンのみなさんが歌詞を解釈していて、主人公の本心をヒロインが汲み取る様子に見えてなりませんでした。ちなみに、スポ根マンガでいえば、キスマイの前列に立つ3人(北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太)は、天才型のクールなライバル役といったところでしょうか。舞祭組の4人にとっていつか見返したい存在ではありながらも、最終的には同じグループとしてお互いを認め合う。そんな図が成り立つので、舞祭組の軌跡は見ている人の感情を大きく揺さぶるのだと思います」

 たしかに、これまでの舞祭組の軌跡は挫折に満ちた苦難の道だった。Kis-My-Ft2として念願のデビューを果たしたにも関わらず、3人と4人の間に生まれた明らかな格差。そこに中居がツッコミを入れたことで流れが大きく変わり、舞祭組のプロデュースが始まった。

「“格差なんてよくあることだ”と流すのではなく、むしろ開き直って笑いに変えていく。そんな発想の転換で、4人にスポットライトが当たりました。でも、それはある意味4人にとっての試練の始まりでもあったと思います。中居さんがMCを務める番組では、“歌がヘタ”や“(バラエティで)何もできない”などと、厳しい言葉を投げかけられるシーンもたくさんありました。それにも関わらず、彼らが腐らず、がむしゃらについていったのは、中居さんだったからだと思います。悪態をつきながらも彼らに注目が集まるようにトークのパスを出し、舞祭組が出演していない番組でも“あいつら売れてないんだよ”とギャグのように発言して知名度を上げていく。初めて舞祭組がコンサートで歌を披露したときには、お忍びで見に行っていたこともありました。昨年、3月23日に放送した『ナカイの窓 ハワイスペシャル』(日本テレビ系)では、千賀さんの感情が爆発。中居さんが大好きだと語り、“中居さんのせっかくくれたパスを返したかった”と号泣したシーンも話題に。ぶっきらぼうに見えて、実は誰よりも温かく見守っていること。メンバーにもファンにも十分伝わっているんですよね。そんな熱い関係性は、今や日常ではなかなか見られません。青春を感じられること。そこが舞祭組と中居さんを応援したくなる理由だと思います」

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