秦 基博、笑顔で迎えた10周年 プロデューサーを務めた『Augusta Camp 2016』レポート

 「第2部は上げていこうかと思います」と、秦が第2部ではバンドセットで行うことを宣言すると、再び長澤をステージに呼び込んだ。先ほどのバラード曲「アイ」とは一転して、長澤によるアッパーなロックチューン「あんまり素敵じゃない世界」を披露。続けて浜端とは彼のデビュー曲である「結−yui−」、さかいとは連弾も披露しながら、CD音源でコラボした「ピエロチック」を歌い、安定した歌唱力を見せつけた。そして、COIL 岡本とは秦が“ブラックな曲”と評した「ミサイル・カウンシル」、松室とは彼の代表曲「オレンジ」、元とは「千の夜と千の昼」と立て続けに豪華なコラボレーションを披露。

杏子

 そして、「この日のために、と新曲を書いてきた人がいます」と、秦が竹原をステージに呼びこむと、竹原によるヒップホップ調の新曲「ちゅちゅちゅI want you」をダンスやラップも交えて初パフォーマンス。他では見ることのできない秦の姿に、会場は一層の盛り上がりを見せた。さらに、秦がサックスの描かれたユニフォームを羽織り、杏子とともにBARBEE BOYSの「女ぎつねon the run」を歌唱。優しくもセクシーな秦のハスキーな歌声が、次々と観客を魅了していく。

スキマスイッチ 大橋卓弥

 そして、スキマスイッチが登場し、「僕にとって、このイベントの原風景です」と秦が楽曲への思いを語ると、10年前にも同会場でスキマスイッチが歌った「ボクノート」をデュエットした。さらに、コーラスに松室を加え、「ガラナ」を披露。曲の途中では、スキマスイッチのライブ定番曲「Ah Yeah!!」も歌唱し、会場の熱気が一気に高まった。最後のコラボレーションは山崎まさよし。浜端を迎えて、秦がCM出演したことで思い出に残っているという「春も嵐も」を熱唱した。第2部の最後には、再び全員がステージに集合し、「セロリ」を披露。定番の山崎によるラップで大いに盛り上がりを見せ、バンドセットでのコラボレーションは幕を閉じた。

 日が沈みかけ、幻想的な雰囲気の中、元とUQiYOによるスペシャルパフォーマンスがスタート。「ワダツミの木」を新たなアレンジで伸びやかに歌い上げ、夜の気配を感じる中で、最後は新曲「君の名前を呼ぶ」を披露した。

関連記事