岩田剛典はなぜ老若男女から支持される? 『植物図鑑』ヒットを機に考える

 EXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典が主演を務めた映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』が、6月4日より全国307館で公開された。6月4日・5日の初週土日の興行収入は3億4204万円、週末動員数は26万4270人と、いずれも邦画部門で1位。『ズートピア』をも抑えていることに驚きだ。

 そんな『植物図鑑』の初日舞台挨拶の様子が、6月13日放送の『週刊EXILE』(TBS系)にて放送された。花柄のジャケットに身を包み登場した岩田。「撮影していたのは昨年の今頃で、約一年前なので本当に温めに温め続けてきた。自分にとっては初主演の大切な作品。家族だったり、友達だったり、大切な人だったり、これからどんどん植物図鑑の輪を全国の皆さんに広げていけるようになっていきたいなと思っております」という岩田のコメントからも、この映画にかける意気込みが伝わってくる。『週刊EXILE』では、舞台挨拶時に行なった特別インタビューも放送。同じく主演の高畑充希を植物に例えると? という質問に対し、岩田はこう答える。「高畑さんはヒマワリですかね。見た目もすごく華やかで明るい方ですし、(ヒマワリの)茎が太いっていうのも、しっかり芯が通っているってい部分にすごく近いと思います」。的確に答えつつ、相手の特徴を言い表す岩田に地頭の良さを感じた。

 『植物図鑑』の特徴は、観客層の幅広さではないだろうか。オフィシャルサイトの舞台挨拶レポートにもあるように、メイン観客は10~20代の女性とのことだが、他にも30~40代の女性や親子連れも多く、男性や高年齢層も少なくないという。この客層は、岩田のファン層にも通づるところがある。ドラマ『ディア・シスター』(フジテレビ系)に出演し、お得意の“キラースマイル”を惜しみなく発揮。子犬系男子として人気が出た一方で、音楽番組などではEXILE/三代目J Soul Brothersのパフォーマーとして激しいダンスをクールに披露するというギャップに、多くの女性が虜になった。かと思えば『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した際には、いじられキャラとして笑いを取る。幅広い年齢層が見る番組に出演し、しっかりと自分のキャラを発揮しつつ様々な顔を見せる岩田が、人気を集めているのは納得である。その証拠に、最近では『Scawaii!』(主婦の友社)、『JELLY』(ぶんか社)、『Popteen』(角川春樹事務所)、『an・an』(マガジンハウス)などの他に、『週刊女性』(主婦と生活社)などの週刊誌の表紙も飾るほどなのだ。

 しかもそれだけではない。岩田は男性からも「憧れる」と評され、ネット上では髪型を真似したいとも言われている。その証拠に『street Jack』(KKベストセラーズ)や『RODO』(マガジン・マガジン)などの男性誌の表紙を飾ったり、『smart』(宝島社)では8ページに及ぶ閉じ込み写真集が企画されたりしているのだ。

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