AK-69『Flying B』インタビュー

AK-69、自身のヒップホップ精神を語る「『音楽プラス生き様』が、一番のオリジナリティ」

「ゆくゆくはシーンを底上げするような仕組みを築き上げていきたい」

「Beginning of Flying B」

ーー3曲目「Rolls-Royce, Diamonds, Bixxhes –REMIX-」は、JASHWONがリーダーを務め、DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH!やI-DeAらが参加するプロデューサー集団・BCDMGとフィーチャリングした楽曲で、音楽性も挑戦的です。流行のトラップをバックに、三連のラップも披露しています。

AK-69:シカゴっぽいトラップをテーマにしていて、現行のUSヒップホップという感じですね。三連は自然に出てきました。日々新しい音楽を聴いていて「こういうのがイケてるんだな」と思うと、自分の歌にも自然に出てくるんです。特にこうやって現行のトラックに合わせるときは、現行に流行っているフローを取り入れるようにはしてますけどね。逆に「Flying B」はそういうことを気にせず、湧き出るまんまを歌ってます。M-3は、海外っぽい感じに聴こえるように、というのは意識してますね。

ーーただ、歌詞はやはりAK-69ならではのものです。

AK-69:たしかに、俺にしか歌えないことですね。歌詞に出てくる車もジュエリーも、借り物でも無理して買ってるわけでもないので。ヒップホップだから「俺はジュエリーして最上級の女を抱いてるんだぜ」とか、なんでも言えるんですけど、それって嘘だった時点でぜんぜんカッコよくないんですよ。俺はロールスロイスも乗ってるし、ダイアモンドも家もキャッシュで買った。だから「歌ってることは本当だかんな」っていう。でも、銭ゲバソングにしたかった訳じゃなくて、愛とか自分のアティテュードを大事にしてきたら、金やモノがついてきたってことを歌っている。ヒップホップ・カルチャーって、こういうことを包み隠さず言えるのも面白さの一つなので。

ーー有言実行も、ヒップホップ・アーティストらしいですね。

AK-69:海外のミュージックビデオでラッパーたちが歌っている内容を知って、「こんな世界、本当にあるのかよ」って憧れから始まっていますからね。ただの不良よりラッパーの方がカッコいいし、荒んだ環境から這い上がることをメッセージにして歌えるなんて、最高じゃないですか。日本のヒップホップ・シーンもかなり成熟してきて、『フリースタイルダンジョン』みたいなテレビ番組も流行っているけれど、まだまだヒップホップは盛り上がれると思うし、自分もそれに貢献したい。だからこそ「Flying B Entertainment」を立ち上げたというのもあります。まずは自分のプロジェクトとして成功させなければいけないけれど、ゆくゆくはシーンを底上げするような仕組みを築き上げていきたいですね。

(取材・文=松田広宣/構成=久蔵千恵)

■リリース情報
『Flying B』
発売:2月24日(水)
価格:【初回限定盤(CD+DVD)】¥1,500(税抜)
【通常盤(CD)】¥1,000(税抜)

<CD収録内容>
1. Flying B
2. We Don't Stop feat. FAT JOE
3. Rolls-Royce, Diamonds, Bixxhes -Remix- / BCDMG
Remixed by MOITO for BCDMG

<初回限定盤DVD収録内容>
1. Beginning of Flying B
2. 「Flying B」Music Video
3. Ending(Making Movie)
4. 69's prank show(Bonus track.)

■ライブ情報
『ZEPP東名阪ツアー』
6月10日(金)@Zepp DiverCity(東京)
7月2日(土)@Zepp名古屋
7月18日(月)@Zeppなんば(大阪)

※公式ファンクラブ「69Homies」にて、最速先行チケット予約を実施中
詳細はオフィシャルサイトにて

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