SMAPが築き上げたジャニーズのセオリー メンバーの個性と活躍を振り返る

 現在ではそれぞれの活躍がめざましく『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)をはじめ、5人が揃う場面は少ないかもしれない。しかし、メンバー全員が揃った姿への注目度は高く、1996年より続く同番組内でメンバー5人で旅をする企画「はじめてのSMAP5人旅」を放送した回では、瞬間最高視聴率24.3%を記録した。なかでも5人でカラオケに行き「ベストフレンド」を歌いながら号泣する中居の姿は当時大きな反響を呼び、今再びネット上を中心にこのシーンが話題となっている。

 「世界に一つだけの花」「夜空ノムコウ」「らいおんハート」など、ミリオンセラーとなった楽曲のなかには、音楽の教科書に掲載されたものもある。中居と同じように、私たちはSMAPの名曲と共に歩んできた。それらの曲を「今後5人で歌う姿を見られなくなるのかもしれない」と思ったとき、一つのアイドルグループの解散だけではない、自分の中の大きな何かが消えてしまうような気持ちになる人も少なくないはずだ。

 だが今は、待つしかない。「ちゃんといつか自分の言葉で話せる時がきたら」とラジオ番組で木村が語ったように、彼らの言葉で語られる決断を待つしかないのだ。願わくば、今回の騒動が彼らの新たな進化、次なるジャニーズアイドルの形を作る一歩となることを。

(文=佐藤結衣)

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