年末企画:2015年ジャニーズ総括と展望(前編)

V6躍進、TOKIO国分結婚、KAT-TUN田口脱退、JUMP伊野尾人気……2015年の総括と展望は?

2016年期待のグループは、Hey! Say! JUMP?

(C)タナカケンイチ

ーー近年、嵐の不動の人気ぶりが続いていますが、そろそろ彼らに続くグループが出てきてもよいのかなと思うのですが、お二人はどのようにお考えですか?

佐藤:関ジャニ∞はどうでしょう。バラエティ番組で場数をこなしているおかげで、どんな相手とも臆せず共演ができるようになってきていますし、もう一段階上のステージに行けると思います。特に村上信五さんは、SMAP・中居正広さんのようにMC枠でも突き進んでいけそうです。ただ、嵐・松本潤さんのようなキャラクターがいないところが少し弱いかもしれません。錦戸亮さん、大倉忠義さんもイケメン枠ではありますが、関西ノリで生き生きしてるイメージの方が強い。甘いセリフを囁く王子様というイメージは照れくさそうですし。松本さんやKAT-TUN・亀梨和也さんのような色気のある男前キャラが出てくれば、グループとしても変化がありそう。彼らは一見破天荒ように見えますが、とても結束力が強いグループ。いい意味でチームワークがあり、悪い意味で小さくまとまりがちなところもあります。一人が突き抜けるとグループが動く、そういう起爆剤が必要だと思います。Hey! Say! JUMPもそれに近いというか。

高橋:Hey! Say! JUMPは、中島裕翔さんのソロの活躍が増えてますよね。山田さんと中島さんがいいライバル関係になったら、もっとグループとしても成長できそうです。

佐藤:少年的な魅力の山田さんと長身でモデルもこなせる中島さん。棲み分け的にもいいですよね。「JUMPには2パターンのイケメン枠ありますよ!」みたいな。

ーー人数も多いですし、2人くらい核となるメンバーがいてもいいのかもしれないですね。

佐藤:Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さんと玉森裕太さんも、2トップで俳優枠を極めていけるといいですね。クール系の藤ヶ谷さんと、甘い感じの役もこなせる玉森さん。Kis-My-Ft2の中であらゆるドラマを網羅できると、グループの知名度も上がっていくと思います。

高橋:Hey! Say! JUMPと言えば、今年の伊野尾慧さんの大驀進っぷりはすごかったですよね! 舞台、ドラマ、バラエティ、と活躍の幅を広げました。あらゆる先輩にも好かれて……正直、いきなりどうしたんだろうと戸惑いました。先日行ったJUMPのコンサートでも、伊野尾さんのグッズだけ売り切れてましたよ。

佐藤:本当に驚きましたよね。今までずっとあんなに一番はじっこで、ファンの間でも「見切れアイドル」と呼ばれるほどだったのに。まぁ世間がようやく見つけちゃったというかんじですかね(笑)。

高橋:『24時間テレビ』(日本テレビ系)でV6・岡田准一さんが絡みはじめたのがきっかけでしたっけ?

佐藤:『嵐のワクワク学校』というイベントに出演したとき、松本さんが伊野尾さんをいじっていたのが嵐ファンの間で話題になっていたのですが、メディアで取り上げられたのは『24時間テレビ』がきっかけです。

高橋:テレビを見た母から突然『伊野尾って子、可愛いね』といきなりメールが来たときには、ビックリしました(笑)。嵐とHey! Say! JUMPはグループ性としては近しいものがありますよね。メンバーごとに担当カラーがあって、それぞれのキャラクターが明確。王道アイドル路線といいますか。関西勢で言うと、関ジャニ∞とジャニーズWESTも関係性的に近しいものがあるかもしれません。WESTも「関西ノリ」が好きなジャニーズファンをどんどん取り込んでいます。

佐藤:トータルで考えると、やはり来年はHey! Say! JUMPの流れが来る予感はします。彼らは、やれと言われれば、バラエティで全身タイツも履けますから。

ーーまだまだ見せていない活躍の幅がありそうです。

佐藤:有岡大貴さんと八乙女光さんは『ヒルナンデス』(日本テレビ系)でバラエティ慣れしてきてますし、メンバーが多い分、それぞれの役割がしっかりしていて、「ここを伸ばしていけばいいんだ」と、個人の方向性に迷いがないんです。また、彼らの最大の魅力は仲のよさ。プライベートでサバゲーに行くほどの仲良しで、そういった雰囲気は、活動にも現れてきますよね。今後得意分野でそれぞれの露出が増えていくと思いますし、グループの人気も広がっていくのでは。パステルカラーが似合うかわいらしいイメージの楽曲が最近は多いですが、実は彼らはかっこいい曲も多いんですよね。

高橋:かっこいい感じと、かわいい感じのバランスもいいです。仲良し系グループの系譜ということもありますし、嵐の次は、Hey! Say! JUMPかなと個人的に思いますね。(後編に続く

(取材・文=編集部)

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