グッドモーニングアメリカが初武道館公演で見せた、「感謝」と「挑戦」のパフォーマンス

「(日本武道館でのライブは)メンバー4人で掲げた目標だった。紆余曲折ばかりだったけど、諦めずに目の前のことをひとつひとつ積み重ねて、ようやくここまでたどり着くことができました。俺らはバンドマンなんで、本質は今までで一番いいライブをするだけ。何年かかるかわからないけど、リベンジしに帰ってきます。みなさんは、この発言の証人です。またライブをやるとき、今日来たことを誇りに思わせます」

金廣 真悟(Vo/Gt) PHOTO BY 佐藤広理

 この日のライブは、惜しくもチケットを完売することができなかったという。その悔しさがボーカル金廣の言葉から溢れ出る。しかし、彼らはそんな思いすら自らのパワーとして吸収するバンドなのだろう。

たなしん(Ba/Cho) PHOTO BY 佐藤広理
ペギ(Dr/Cho) PHOTO BY 佐藤広理

「挑戦し続けていくのは、正直しんどいと思う。なんでこの道を選んだのかと思うこともある。でもライブでスポットライトを浴びたり、みんなの声を聴くと、自分の居場所はここで、自分の生き方はこれでいいと勇気をもらっています。ずっとずっと目の前の壁に挑戦していくと思います。俺らのがむしゃらな姿を見て、勇気をもったり、頑張ろうと思ってくれたらそれだけで幸せだと思います。みなさんの輝かしい未来を思って歌います」と披露されたのは、そんなメッセージがこめられた「輝く方へ」。その後、「ハローハローハロー」「イチ、ニッ、サンでジャンプ」と続き、場内にこの日一番の歓声が沸き起こる。演奏を終えると、メンバー一同、深々と長いおじぎをしてステージを後にした。

PHOTO BY 佐藤広理

 アンコールでは、ファン参加型企画「みんなでつくろう グドモ武道館」で集められた写真を使用したモザイクアートを公開。ファンからのリクエスト曲「アカクモエテイル」、「STAY WITH ME」「未来へのスパイラル」が披露され、記念すべきライブは幕を閉じた。年明け2016年には、最新アルバム『グッドモーニングアメリカ』を携えた全国ワンマンツアーの開催も発表された。彼らの「挑戦」は、まさに螺旋のように未来へと続いていく。

PHOTO BY 佐藤広理
PHOTO BY 佐藤広理

(文=久蔵千恵)

■関連リンク
グッドモーニングアメリカオフィシャルサイト

関連記事