山下智久、月9ドラマで“ハマり役”を演じる これまで培ったスキルが発揮されたその役どころとは?
フジテレビの月9ドラマ『5→9(5時から9時まで)~私に恋したお坊さん~』が始まった。石原さとみ演じる主人公は、NY暮らしを夢見る英会話教師。海外生活に憧れるものの、実際は留学経験もなく、正社員雇用にも苦戦中。彼氏なし、夢もなかば……と、なりたい自分になかなか近づけずにもがく、視聴者の共感を呼ぶ等身大のヒロインである。
だが、ドラマチックなことに彼女が働く英会話スクールは、イケメン揃い。突如として29歳の誕生日前後から、モテ期が到来し、高スペックの上司や友人から急接近されるという、うらやましいことこの上ない展開に。そんな中、本意ではないまま出かけたお見合いに、山下智久が演じる超イケメン俺様僧侶が登場。出会って3秒でプロポーズされ、この先どうなるの? という、初回だけでも盛りだくさんな内容だ。
マンガ原作ならではの心ときめくシチュエーション満載で、ついつい次回が気になるテンポの良さは、まさに月9ドラマの王道ラブコメディといったところ。僧侶の独特なアプローチに翻弄されまくりのヒロイン。そのちぐはぐさが、ポップで楽しい。クリスマスに向けて、恋力を向上させたい女子にはピッタリなドラマである。
一方で、このドラマで注目したいのは、山下の持つポテンシャル。これまでも多くのドラマや映画に出演した演技経験の豊富な山下。『アルジャーノンに花束を』(TBS系)では、知的障がい者という難しい役柄を見事に演じきり、話題を呼んだばかり。刑事や探偵、カメラマン、教師……と、様々なキャラクターを演じ分けてきた演技力の持ち主。今作では、そうした演技力に加えて、山下自身がこれまで培ってきた様々な魅力が散りばめられているように感じる。
まずは、僧侶らしく滝に打たれるシーン。袈裟を脱ぎ、堂々と半裸を披露した。これまで映画『あしたのジョー』などでボクサー役を演じたり、雑誌でもヌードを披露するなど、肉体美には定評がある山下。まるで、少女マンガから抜けてできたような甘いマスクと、マッチョな筋肉のギャップは、ズルいのひとこと。
さらに、東大卒の高学歴という設定であることから、ヒロインの務める英会話スクールに乱入し、流暢な英語でプロポーズするシーンも。そこでも、同局でオンエアされている山下にとっては初の冠バラエティ番組である『山Pのkiss英語』(フジテレビ系)で鍛え上げられた英会話スキルを発揮されているのだ。