ジャニーズは転換期を迎えている? ジャニー社長“結婚観”が示す所属タレントの新たなあり方
先日発表されたTOKIO国分太一の結婚をきっかけに、「ジャニー社長の結婚観」についてネット等で活発に議論されている。
その発端となったのは、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川社長が各メディアにむけて語った「所属タレントは適齢期に結婚するべき。人生の流れとしては当然のことで、結婚できないのはかわいそうだ」という発言だ。奨励するわけにはいかないと付け加えていたものの「結婚する年齢はいつでもよい。我々は応援するだけ」と、多くの人気アイドルが所属する事務所が結婚に関してここまで踏み込んだ発言をするのは異例のことであり、多くの波紋を呼んだ。
しかし、今回のジャニー社長の発言には、単なる結婚観だけではなく、所属タレントに対する思いと新たなアイドルのあり方についての思いが込められていた、とジャニーズに詳しい芸能ライター・佐藤結衣氏は語る。
「今回のジャニーさんの発言からは、所属タレントの人生をしっかり見守っていきたいという強い思いを感じました。もちろんなんでもOKなのではなく、彼らの人生プランに沿って、できるだけ希望通りにしてあげたいという親心とでもいいましょうか。また『アイドルもひとりの“人”なんだ』というメッセージにも聞こえました」
近年、ジャニーズ事務所の所属タレントの平均年齢は徐々に高くなっている。見た目や若さだけを売りにしたいわゆる「アイドル」としてではなく、それぞれの個性がメンバーの人気を支えるパターンが多い。そのような流れに合わせ、ジャニーズ全体の活動にも変化が見られるようだ。
「ジャニーズ事務所では全体的に年齢が上がってきています。ジャニーさん自体はもちろん、タレントもそうです。そんな中、年齢相応のあり方を見せる動きが出てきているように思います。特に、SMAP、TOKIO、KinKi Kidsをはじめとしたオーバー30のメンバーが、バラエティ番組などで“素の姿”を見せることがどんどん増えているんです。堂本光一さんや松岡昌宏さんなどのお酒好きが番組中にほろ酔いになる姿や、中居正広さんのぶっちゃけすぎるトークなど、20代の頃には見られなかった彼らの一面が次々とあらわれています。年頃になれば、お酒も飲むし、考え方も変わっていく。もちろん、恋愛も結婚もする。そのような人間らしさを見せていくことで、彼らの存在を身近に感じさせる方向性にシフトしているのではないでしょうか」