ワンマンライブ『キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!』レポ

乙女新党、党員が増え続ける理由とは 新体制1周年ライブで見せた情熱のパフォーマンス

 

 7月5日、東京・赤坂BLITZにて、乙女新党のワンマンライブが開催され、満員の観客を前に大きな盛り上がりの中で幕を閉じた。この日は、昨年のメンバーチェンジを経て新生・乙女新党となってから一周年を記念するライブ。同日に夏の幕開けを告げる大きなアイドルフェスがあり、浮動票を獲得しづらい状況の中、チケットは前売りで完売。昨年末のO-WESTから一回りも二回りも大きくなった会場を満員の「党員」で埋めた。

 

 メンバーの緒方真優は「こんなにたくさんファンの人いたんだ!」とMCで語っていたが、新体制になってから2枚目のシングル『キミとピーカン☆NATSU宣言っ!!!』が5月末に発売、そのリリースイベントが開催されている時期から、乙女新党の盛り上がりはアイドルファンの間では話題になっていたし、ネット上でもポジティブな評判を目にすることが多かった。そうした積み重ねがこの日の満員の観客に繋がったのだし、ワンマンライブを見た人は、彼女たちのファンが増え続けている理由、そしてこれからもきっと増えていく理由を、目で見て肌で感じたことだろう。

 

 1年前のこの日、乙女新党から2人のメンバーが卒業し、新たに4人のメンバーが加入してきた。人気メンバー2人の卒業と、実力未知数の新メンバー4人。リーダーの高橋優里花は、「1年前すごく不安で先が見えなかった」と語っていたが、それはファンも同じ気持だっただろう。だが、6人組になっての乙女新党は、4人組のころとはまた別の形で非常に魅力的なユニットとなった。

 乙女新党は、デビュー曲での前山田健一の起用をはじめ、もともと、ももいろクローバーZやでんぱ組.incの影響を色濃く感じられるグループだったが、個性豊かでキャラの濃い6人のメンバーと6色の色分けで、その方向性はより一層はっきりとした。新メンバー4人は13歳から15歳と、とにかく若くて元気だし、勢いがある。歌やダンスのパフォーマンスはまだまだ成長途上だが、成長のスピードは早いし、なによりテンションが高く一生懸命なステージは見ていて気持ちが良い。

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