『SUPER JUNIOR-K.R.Y. JAPAN TOUR 2015 ~phonograph~』を観覧

「イェソン、おかえり!」リーダーが兵役から復帰したSUPER JUNIOR-K.R.Y.アリーナツアー初日レポ

 

 

 韓流ドラマブームに陰りが見えてきた2010年頃から、KARA、少女時代、2PMなど人気グループの日本デビューが相次ぎ、全国的ブームとなったK-POPシーン。日本では一時の勢いは衰えたものの、大手事務所はグループの人気メンバーを集めてユニットやソロでデビューさせるなど、それぞれの個性を売りに、中国や東南アジア各国にも活動の場を広げてきた。

 サバイバル競争が激化する中、韓国の人気エンターテイメントグループ・SUPER JUNIORは、2005年のデビュー以来、様々なトラブルに見舞われながらも、幅広いファン層に支えられ、この10年間、トップアイドルの座に君臨し続けている。

 そんな中でも歌唱力に定評のあるキュヒョン、リョウク、イェソンの3人で結成されたバラード・ユニットSUPER JUNIOR-K.R.Y.は、これまでも日本限定シングル『プロミス・ユー』を発表するなど、日本市場を強く意識してきたグループの筆頭株といえるであろう。

 約2年半ぶりに兵役から復帰したユニット・リーダーのイェソンも加わり、K.R.Y.結成9年目にして初の日本アリーナツアーとなる『SUPER JUNIOR-K.R.Y. JAPAN TOUR 2015 ~phonograph~』が6月2日横浜アリーナから7月2日愛知・日本ガイシホールまで開催された。4都市11公演で約9万人を動員したツアーの初日ステージの模様をレポートしたいと思う。

 

 

 1万3千人の熱気に包まれ、SUPER JUNIORのグループカラーであるパールサファイアブルーの光で埋め尽くされた横浜アリーナは、イェソンへの「おかえり!」のメッセージで溢れかえり、大型スクリーンにイェソンのソロ・ショットが映し出されると、ひときわ大きな声援がアリーナ中に鳴り響いた。

 やがてツアー・タイトル『蓄音機』のクラシカルな世界観をそのままに、メンバーそれぞれが映像にリンクする形でメインステージに登場。まずはキュヒョンが「ハナミズキ」を、続いてリョウクが赤い傘を差しながら「凝結」をしっとりと歌い上げる。

 最後に勢いよくステージに駆け出してきたイェソンは「すれ違わないように」を熱唱するも、2年半ぶりの大歓声に感極まって、途中で声を詰まらせた。そんなイェソンの姿を見て涙するエルフ(ファンの名称)たち。イェソン・ペン(ファン)が歓喜の涙を流す中、次曲の「My Love, My Kiss, My Heart」ではセンターステージに3人が現れ、やっとメンバー全員が揃った。

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