ふくりゅうが『CAPSULE -"WAVE RUNNER" RELEASE LIVE-』を読み解く

CAPSULE 14年の歴史を横断 初ワンマン・ツアーで中田ヤスタカが見せた“ピュアな一面”とは

 

 ここで、再びインターミッションとしてCAPSULEの二人のプロフィール、そして歴代のアルバム・アーカイヴが「Beyond The Sky」に乗せてLEDモニターに順に表示されていく。最新作『WAVE RUNNER』が表示された後は、カウントダウンがはじまりライブは終盤に突入。最新作『WAVE RUNNER』収録ナンバーを聴いていると、フロアにおいて快楽ポイントの高さが映える楽曲が多いと感じた。ダンスミュージックとしての機能性とメロディアスな作品性の優れたバランスがCAPSULEのオリジナリティを生み出しているのだと確信した。

 ラストスパートは、まず中田ヤスタカのみがステージにあがり「FLASH BACK」。その後、こしじまとしこがあらわれ「まだまだいくよ!」とテンションを上げまくり「LIAR GAME」とマッシュアップした「Love or Lies」へ。さらにCAPSULEアンセムと言っても過言ではない「Starry Sky」が投入され、オーディエンス大熱狂な「Prime Time」、新作における最強ポップナンバー「Feel Again」へと大団円を迎えていく。

 アンコールでは、LEDモニターにて新作アルバム『WAVE RUNNER』のデラックス・エディションが9月2日にリリースされることを発表。当日お披露目した「Dancing Planet feat. VERBAL(仮)」やリミックスをCDに、ライブ映像をDVDで追加収録するという。

 そして、ツアーグッズのTシャツに着替えて登場した二人。こしじまとしこが「今日は本当にありがとうございます! 皆さんのおかげで14年も続けてこれました。こんな素敵な場所を与えていただき感謝しています!」と感謝の言葉を。さらに、こしじまに煽られ、話す予定ではなかった中田ヤスタカは、照れ隠しに声にエフェクトをかけて喋りだした。「初めは遊びのつもりだったんですけど、だんだんやる気が出て14年たちました(※ここでエフェクト外す)。今までこんなツアーをやったことはなかったんですけど、ようやく僕はミュージシャンになれた気がします。これからもCAPSULEをよろしくお願いします!!!」。今もなおフレッシュであり続けるCAPSULEの二人。もしかしたら、中田ヤスタカは今回の全国ツアーでライブならではの魅力に目覚めたのだろうか? そんなピュアな一面を垣間みれた瞬間だった。

 アンコールでは、懐かしのポップチューン「Sugarless GiRL」と、知る人ぞ知る大名曲「グライダー」を奏でることでオーディエンスへの感謝を表現。やはりCAPSULEは良い曲が多いなと感動。中田ヤスタカ曰く「オファーされなくとも自分がやりたいことをやるのがCAPSULE」というフレーズは名言だ。新旧楽曲を交えながらも、違和感無く盛り上がりまくった全21曲の音楽旅行。そんな宇宙船CAPSULE号の歴史を横断した、時空を超えていくBEST的な内容に大満足な一夜だった。

(文=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ/Twitter))

■セットリスト
Wave Runner
Another World
more more more
World Of Fantasy
Dreamin'Boy
JUMPER

SPACE

Stay With You
White As Snow
Hero
Dancing Planet
Eternity
In The Rain

Beyond The Sky
FLASH BACK
Love or Lies
Starry Sky
Prime Time
Feel Again
<アンコール>
Sugarless GiRL
グライダー

■リリース情報
『WAVE RUNNER(DELUXE EDITION)』
発売:2015年9月2日(水)

DISC1(CD)
01 Wave Runner
02 Another World
03 Dreamin’ Boy
04 Hero
05 Dancing Planet
06 Depth(vocal dub mix)
07 Feel Again
08 Unrequited Love
09 White As Snow
10 Beyond The Sky
11 Dancing Planet feat. VERBAL(タイトル未定)
12 タイトル未定

DISC2(DVD)
2015.06.05 @赤坂BLITZのライブ映像を数曲

CAPSULE オフィシャルHP
http://capsule-official.com

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