新ストリーミングサービス『AWA』の可能性と課題 リーチ力で他アプリに先行か?

 続けて、同氏は『AWA』が一般層に普及するまでに時間を要すると語った。

「ストリーミングサービスで収益を上げ、ちゃんと分配し音楽創作に貢献するという理念を掲げるには、もちろん多数のユーザーへスケールさせなければなりません。そのためにサービスの接触点を、エイベックスが顧客として持つ10代~20代の若者に向け、分かりやすくキャッチーにしていくべきでしょう。リリース後、各SNSで芸能人やモデルなどがAWAについてのプロモーションを行っていますが、彼らが純粋に使い、その使用感を伝えることができればさらに多くの若者を引きこめると思われます。もちろん、一方でコアなファンにちゃんと受け入れられるべきですし、彼らの熱量をライト層にも分かるようにプレイリスト機能などで形にしていく必要があります」

 一番乗りでスタートし、他アプリの追随を受ける『AWA』。より多くの層へ浸透させるという使命を帯びた同アプリが待つこの先の展開、そしてライバルの登場と競争に期待したい。

(文=編集部)

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