Sexy Zone『Sexy Power3』に見る各メンバーの成長 フレキシブルな体制はどう作用した?

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 Sexy Zoneの最新アルバム『Sexy Power3』。3枚目のアルバム、デビュー3周年と「3」がキーワードになっているのだが、最近のSexy Zoneは佐藤勝利、中島健人、菊池風磨の3人での活動が目立っているだけに、心穏やかではないファンも多いようだ。

 実際、今回のアルバムでは、佐藤、中島、菊池がそれぞれ2曲ずつソロ曲を歌っており、マリウス葉、松島聡を含めたグループとしての新曲よりも充実している印象だ。さらに、このアルバムを引っさげてスタートしたコンサートツアーも、当然ながら3人がメインの演出が多くなっている。ジャニーズJr.を含めた「Sexy Family」のくくりも、コンサートを重ねるごとに存在感を増し、ファンからは不安や混乱の声が上がっている。

 だが一方で、渦中のメンバーを見つめてみると、こうした切磋琢磨する状況が確実に彼らを成長させているように感じてならない。佐藤、中島、菊池に関していえば、ソロ曲では作詞、衣装、ステージ演出まで、当たり前のようにこなしている。これは大人数の中のひとりというポジションでは、なかなか得られない経験だ。

 佐藤は「まだ見ぬ景色」で一気に大人っぽさを披露。ソロ・コンサートもこなし、センターとしての貫禄さえ感じさせる雰囲気をまとい始めた。「ディア ハイヒール」を歌う中島はピアノでの弾き語りに安定感が出てきた。菊池は20才になるタイミングに「20 -Tw/Nty-」という家族へあてたストーリー性のある作詞に挑戦。3人での活動が増えたタイミングで、それぞれが表現者としての自覚が一気に増したように思えるのだ。

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