乃木坂46はクリスマスライブを経てどう変化? 世代交代に向けたサプライズの背景を読む

 

"サプライズ3連発”の意味するもの

 そして、今回は3公演の間に3つのサプライズ発表があった。1つ目はグループ初のドーム公演となる2015年2月22日(日)の西武ドーム公演。2019年まで2月22日が平日であることと、曲数の増加を考えると、おそらく2月22日にバースデーライブが開催されることはしばらくないのかもしれない。また今回のバースデーライブ以降、世代交代が予想されるグループにとって、一つの節目となるのは間違いない。

 2つ目は冠番組『乃木坂って、どこ?』のDVD化だ。AKB48よりもメディアアイドル色の強い乃木坂46にとって、同番組はその歴史を語る上で必要不可欠なものだろう。

 そして3つ目は『Documentary of 乃木坂46』の公開決定である。順調に見える乃木坂46だが、3年の間に秋元真夏の復帰、2期生・堀未央奈のセンター抜擢、生駒のAKB48兼任、紅白落選などの紆余曲折を繰り返している。『乃木どこ』のDVDと共に、世代交代以前のグループの重要な映像資料としてこの先も重要な参照点になると思われる。

 今回のライブはクリスマスという華やかな表向きとは裏腹に、次のステージへの準備が始まったことをメンバーやファンに告げる重要な場となった。

 紅白落選という事実は残念な結果であるが、すでに乃木坂46は次のステージへとスタートを切っている。

■ポップス
平成生まれ、音楽業界勤務。Nogizaka Journalにて『乃木坂をよむ!』を寄稿。

関連記事