活動18年で初の全国流通盤リリース 異色のベテランバンド・おかんの正体を大阪芸人が語る
――彼らが18年かけて大阪城ホールに7000人を動員できた一番の理由はなんでしょうか?
軌保:『ロックバンドはライブハウスで歌ってなんぼ』っていう固定観念が、彼らと噛み合わなかったところでしょうし、CDを作らなかったのもダイレクトに歌を届けることに重きを置いていたからです。不器用なのに、人に笑われても否定されてもでっかい夢を語りながら真っすぐ進む、その一生懸命な姿を見て、みんなが応援したくなったんだと思います。おそらく多くの人がおかんを応援しながら不器用な自分を応援してる感覚になったんじゃないでしょうか?
――ライブハウス以外に、学校や公共施設・ショッピングセンターなどでの公演を含め、海外へ足を延ばす理由とは?
軌保:誰が自分たちの音楽を求めているかなんて、おかんの4人にもわかっていないでしょう。彼らの歌は、音楽を好んで聴く人にも、悩み苦しんでいるすべての人にも刺さる楽曲なんだと思います。だからこそ、ライブハウスだけで歌うのではなく、おかんの側から飛び込んでいったということです。
購買層も40代以上が多く、実店舗でCDを買わない人たちが彼らの歌に動かされ、結果として7000人の動員を記録したという。初の流通盤がどこまでの人に届くのかはまだ未知数だが、今後の活躍に期待したい。
(文=中村拓海)
■リリース情報
『loved one』
発売:12月10日(水)
価格:2,700 円(tax out)
<収録楽曲>
1. 幸せのカタチ
2. ヒカリ
3. road to my road
4. 向日葵
5. 君の代わりはいない
6. 人として
7. ゴールラインはスタートライン
8. 道 -the way-
9. SAMURAI
10. Independent
11. 人間だから