AKB48、初の外国人メンバー募集をどう読む? 10年後を見据えた海外進出の布石との見方も
HKT48が、12月7日に台湾・台北でグループ初の海外コンサートを行い、外国人メンバーを募集するとサプライズ発表した。
この発表は、満員の観客のなか行われたライブ中盤のMCで、指原莉乃が現地スタッフから資料を手渡され、読み上げる形で明かされたもの。指原は「昨日の101タワーでのイベントの盛り上がりを見て、昨晩に急きょ決定しました。何と、台湾にてAKB48グループメンバーを募集します。興味がある人を対象にオーディションを行います」と発表し、現地のファンを大きく沸かせた。
これまで同グループは、上海のSNH48や、インドネシア・ジャカルタのJKT48など、海外にも常設劇場を作り、新たなグループを旗揚げしてきた。さらに、同グループの総合プロデューサーを務める秋元康氏は、ラジオなどで沖縄、北海道、そして台湾への進出に意欲を見せていただけに、ファンも様々な反応を見せている。
今回の発表について、AKB48グループに詳しいライターの香月孝史氏は、海外からの注目を集めるのが目的ではないかと語る。
「今回常設劇場を作らなかったのは、ジャカルタや上海の例をふまえ、難しさを経験した上での判断だと思います。実際にSNH48も当初はパフォーマンスの質で苦しんでいたところもありますし、仲川遥香さん(JKT48)や宮澤佐江(SNH48・SKE48)さんを送り込んだように、教育や設備、環境がしっかりとしている日本で育て、海外で新たに展開をする際に中心人物として派遣するということも考えられます。また、台湾出身のメンバーをAKB48に入れるということで、海外からの注目を持続的にさせるという効果はあるのではないでしょうか。台湾は日本のアイドル文化の支持者が多いので、固めやすい一手だと思います」