関ジャニ∞、自主レーベル設立でどう変わる? 決断の背景と今後の展望を読む
関ジャニ∞がCDデビュー11年目を迎えた8月25日、TOKIOや嵐らが所属するジェイ・ストームに移籍し、自主レーベル「インフィニティ・レコーズ」を設立した。10月には新レーベル第一弾となる新曲を発表、年内にはオリジナルアルバム『関ジャニズム』のリリースも決定。11月16日からは札幌ドームを皮切りに、全国5大ドームツアーも決行、全13公演で約60万人を動員する予定となっている。
スポニチの報道によると、メンバーの村上信五は「自分たちのカラーやアイデアを、より色濃く出していくための決断。手作り感にこだわっていきたい」と、自主レーベル設立の意図を説明。丸山隆平は前所属レーベルであるテイチクエンタテイメントでの経験に触れ「演歌や歌謡曲まで歌わせてもらい、関ジャニらしさをつくってくれた。育ててもらった分の恩返しをしたい」と、意欲を見せた。(参考:スポーツニッポン『関ジャニ 10周年記念日に自主レーベル設立「らしさ追求したい」』)
新たな試みとなる今回の施策を、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターの佐藤結衣氏は「ジャニーズ内でセルフ・プロデュースの気運が高まってきた結果」として、次のように分析している。
「最近のジャニーズではトップダウン式ではなく、タレントの自主性を重視したプロデュースが増えています。それぞれの持ち味を自分たちで考えて発信していくケースはこれまでにもたくさんあり、たとえばコンサートの構成を練ったり、自分たちでダンスの振り付けを考えたりといったことはすでに行っていました。広義では、グループ間のプロデュースーーたとえばSMAPの中居正広さんがKis-My-Ft2の派生ユニット『舞祭組』を手がけたのも、こうした潮流の一つでしょう。今回の関ジャニ∞の決断は、その延長線上にあるものであり、タレントによるセルフプロデュースが実績を積んできた結果として捉えられると思います」
また、関ジャニ∞が自主レーベルを設立することによって、次のようなメリットが期待できると同氏は続ける。