「青年よ、イイ女を抱け!」謎のパーティー集団orzが掲げる"サケノミクス"とは?
アベノミクス政策による景気回復が期待される昨今、六本木界隈にてバブル期の再来を予感させる音楽ユニット「orz(オーアールゼット)」が結成され、芸能関係者の間で話題となっている。
謎の大富豪、才人を中心に、六本木界隈で有名な"遊び人"たちが集い、今年とびきり極上なサウンドと過激な歌詞で殴り込みをかけるのが本ユニットのデビュー曲『せかいはひとつ』。80年代のディスコを彷彿とさせるぶっ飛んだイメージシーンと、それと対比するような最新のサウンドが融合したMVは、一度観たら忘れられないものに仕上がっている。
水着美女を侍らしたセクシーなMVは刺激的で、いい意味でバカバカしく、底抜けの明るさに満ちた一曲だ。
フジテレビ「志村だョ!」の7月度エンディングテーマにもなる同曲には、いったいどんなコンセプトが込められているのか? メンバーの広告塔、Jyo-Z氏に話を聞いた。
――4人はどんな経緯で集まったんですか?
Jyo-Z 僕と才人はもともと、六本木で一緒に遊んでいた飲み仲間なんですよ。で、六本木でずっと遊んでいると気づくんですけど、最近の若い男の子って、ほんとに元気がなくなってきてるんですよ。彼らは物心ついた時から日本が不景気だったからか、景気よくお金を使って遊ぶということを知らない。ある程度稼いでいても、すぐに貯金しちゃったりして"無駄なお金の使い方"を経験的に学んでいない。それってすごく残念なことだな、と。
若い子に元気を出してもらうためにも、僕らが率先してバカなことをやろう、面白いことをやろうというのが、今回のユニットを結成した最大の理由です。そこに、大人の事情で変装してるけど、オリコンの年間ランキングで2年連続1位を獲得したUkonや、普段は野獣の本能を隠していながら切ない恋心を歌ったヒット曲を多数持ち、若い女子のハートを鷲掴みにしているBONESが、今回のコンセプトに共感してくれてorzの結成に至りました。
――いわゆる"おもしろい兄貴"的な立ち位置ですね。音楽的にはド派手なパーティー・チューンですが、こういった楽曲にした理由は?
Jyo-Z 最近の日本の音楽シーンを観察していると、若い女の子の音楽、いわゆるアイドルソングには明るくて前向きな曲が多いですが、若い男の子の方は陰鬱な曲ばかり。もちろん、そういう曲にシンパシーを感じることもあるのですが、我々みたいなおっさんが同じ調子じゃあダメだろうと思い、弾けた曲にしてみました。
サウンドは、最新のK-POPに80年代ディスコ風のメロディを乗せた感じで、思いっきり遊んでいます。日本のパーティー・チューンって、K-POPに比べてどこか地味な印象があるじゃないですか。韓国の場合は、アメリカとかのパーティー・チューンをそのまま取りいれるけど、日本の場合は良くも悪くも上品に仕上げてしまう傾向が強いんですよね。
でも、僕らが考えるパーティー・チューンは、もっと猥雑でド派手なもの。そこで、K-POPの派手さにディスコの色気を足したサウンドにしたんです。若い子には僕らの曲を聴いて「あのおっさんたちでも若い女の子と遊べるんだ、じゃあ俺だって......」という気持ちを抱いてほしい!!
――PVでは多くの水着美女たちが登場していますが、実際にorzと面識のある女性たちなんですか?
Jyo-Z 知り合いのモデルや、グラビアアイドルを集めています。いつもあんな調子で美女たちと戯れていますよ~。そういう価値観って今の若い子にはバカバカしく思えるのかもしれないけど、本当はみんな一度はやってみたい遊びだと思うんですよ。
とはいえ、10代、20代のころの自分だったら、あのコたちには相手にされなかったと思う。失敗を恐れずに挑戦してきた結果として、ようやく彼女たちと遊べるようになったんです。もちろん口説こうとして失敗することは日常茶飯事! 若い男の子にはそういうガッツを身につけて欲しいですね。おっさんになるとよくわかるんだけど、失敗することよりも、挑戦しないことのほうがリスクは大きいですから。
――最後に、orzとしての今後の目標を教えてください。
Jyo-Z リムジンで村おこしツアーをしたいですね。地方の村祭りなんかに乱入して、大盤振る舞いの酒飲みライブをやりたいです。もちろん、僕らが地方に出向いたところで、その地域を本当の意味で活性化できるとまでは思いません。
でも、その町でくすぶっている若い子が僕らのドンちゃん騒ぎを見て、「こういう大人もいるんだ」って、世界が広がる可能性はあると思うんですよ。僕らが考える"サケノミクス"っていうのは、そういう風に遊びから世の中を元気にしていくことなんです。セカンド・シングルはさらに飛ばしていく予定なので、みんなで楽しく盛り上がってください!!
(インタビュー=blueprint)