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吉岡里帆、“共感できない”難役を熱演! 『きみ棲み』キョドコを応援したくなるワケ

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 先週放送されたTBS火曜ドラマ『きみが心に棲みついた』第4話では、小川今日子ことキョドコ(吉岡里帆)は吉崎(桐谷健太)の言葉がきっかけで行き詰っていた生地探しの突破口を見つけ、その結果パートナーの八木(鈴木紗理奈)に認めてもらうことができた。今日子なりに頑張ってきたことが報われ、ほっとした視聴者も多いだろう。星名(向井理)にすがりながら号泣するシーンやランジェリー姿でランウェイを歩かされるシーンと、その衝撃的な場面のあまりの残酷さに観ているこちらの涙が出そうになるくらいだっただけに、今日子の確かな成長がうれしく感じられたものであった。

 星名の冷酷非道な振る舞いに心身ともに振り回される姿、その異常さに気がつかず必死に頑張る今日子の姿は、母という無償の愛を享受できなかったという絶望、誰の心の奥底にも潜んでいるだろう自信のなさが、こういった状況を引き起こしてしまうのだという恐怖を見せつけている。今日子にしても星名にしても、その異常性はなかなかなのであまり共感できるものではなく、むしろ気の毒になってしまう程だ。しかし、その奔走ぶりに思わず「頑張れ」とエールを送りたくなってくるのは、今日子を演じる吉岡里帆の力量によるところが大きい。

 吉岡は高校生の頃から演劇に目覚め、大学在学中は地元京都と東京を行き来する生活を送りながらオーディションを受ける生活を過ごしていたという。グラビアアイドルとして活動を始めたのと同時期から映画やドラマにも出演を開始し、その透明感のある美貌と、持ち前の知性と芯の強さで、役者としての道を切り開いてきた印象がある。バラエティなどでも見かけることがあるが、柔らかい口調でユーモアを交えて話す姿にはすっかり魅了されてしまった。

 昨年出演した『カルテット』(TBS)、『ごめん、愛してる』(TBS)で演じていたのは、性格や立場の差はあるにしてもどちらも自立した女性であり、己の意思を持って行動しているキャラクターだった。その姿は吉岡自身のキャラクターとも重なる部分があり、あまり違和感なく受け止めることができた。しかし、『きみ棲み』で演じる今日子は、いつも目尻が下がっておどおどしている女性で、自分を認めてくれた唯一の存在(だと勘違いしている)星名との依存関係の中で理解しがたい行動をとってしまうというキャラクターだ。このような性質のキャラクターは今までの役柄と比べると圧倒的にアンバランスな役柄であり、吉岡自身のキャラクターとは離れているものだろう。

      

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